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逆襲のアムロ
39話 持て余る力 3.11&12
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なんだ、ありゃ」

パラス・アテネが足元から砂の様に溶け出していった。理由は分からないが彼らはこれが対峙する敵の最期だということを感じていた。

パラス・アテネの中のシーマは恍惚な顔を浮かべていた。

「アハ・・・感じる。宇宙の流れが。あたしは1つになっていく・・・フフ・・・なんて気持ちいい」

シーマはパラス・アテネの崩壊と共に一緒に宇宙の塵となっていった。
それを見物し終えた2人はそれぞれ感想を漏らしていた。スレッガーのモニターワイプにルーが映る。
先にスレッガーが口に出し始めた。

「・・・一体、あの現象はなんなんだ?」

「私にも分かりませんわ。ただ・・・」

「ただ?」

「サイコフレームの共鳴。あの光はそれでしょう。意思が形となる力はサイコフレームの特徴ですから」

スレッガーは腕を組んで難しい顔をしていた。

「オレはさぁ、色々見てきたからサイコフレームの優位性を知っているつもりだが、物を粉々にするなんて恐ろしいな」

ルーが頷く。

「ええ。普通の金属ではありえない不可思議な領域まで手が届くサイコフレームは可能性以上に不安物質です」

「そいつはお前さんの見解かい?」

「私もそうですが、アナハイムのレイ博士からの受け売りだとエマリーさんから・・・」

スレッガーはレイ博士とエマリー・オンスの名前を知っていた。特にレイ博士。あのアムロ・レイの父親ということとサイコミュの第一人者の1人。意見は重要だと考える。

「さてと・・・。友軍への援護せねばいけないが、何分単機だしな」

スレッガーはジェスチャーでお手上げをしていた。そこにルーがワイプ越しに微笑を浮かべていた。

「私が何故ここに居るかご存じで?」

スレッガーは試されている様で嫌気が刺した。

「いや、知らんね〜」

ルーは補足説明した。

「月からの友軍としてガルマ議員が手配して私がココにいます」

「ガルマ議員だと?」

「ええ。クラップ級8隻を率いて後背からの陽動とブライト本隊との合流で」

「つまりカラバか」

「ご名答。ということで私の母艦へ帰投しましょう」

ルーが話し終えると、スレッガーは索敵モニターを見た。友軍のサインの為、接近警報はならずにクラップ級艦船が大きさを示すようにスレッガーのジェガンを横切っていた。

* ラー・カイラム 戦闘ブリッジ

ブライトとメランは矢継ぎ早に索敵、被弾箇所、救護、砲撃の指令を行っていた。
モニターを見れば周囲が全て敵であり、味方でもあった。

最悪を極まる混戦状態でシーマ艦隊もラー・カイラムの識別ができなかった。
シーマ艦隊含むすべてのモビルスーツの標準がバーサムだった。この頃のバーサムは改良最適化が研究上やり
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