39話 持て余る力 3.11&12
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* 地球軌道圏上 ラー・ヤーク 艦橋 3.11
主たる面々が顔を揃えていた。ハヤト、アムロ、ベルトーチカ、カイ、ミハル、カミーユ、コウ、キース、ユウ、バニング、ベイト、アデル、アレン、そして新たに加わったクワトロと秘書官兼親衛隊なるシュナイダー、ミーシャ、ガルシア、バーナード・ワイズマン(通称バーニィ)と首都防衛隊のクリスティーナ・マッケンジーと大所帯になっていた。
ミケル、キキのシローにゆかり有る者達、そしてシナプスは地球での残務処理の為同乗しなかった。
その中でクワトロが話し始めていた。通信モニターでフォン・ブラウン市のアナハイムのある研究施設と繋がったままで。そこにはアムロの父親テムとオクトバーが映っていた。
「さて、ソロモンが地球への進路をとっていることについて・・・」
クワトロがテムの画面を2分割にして戦略図を映し出した。
中心に地球、傍に連邦の地球軌道艦隊とネオジオンの艦隊、そしてラー・ヤークらの部隊。ソロモンとティターンズのシーマ艦隊、傍にブライトのロンド・ベル迎撃艦隊。ルナツーとティターンズの艦隊。
各宇宙要塞は地球を中心にトライアングルな構図でその中でソロモンだけが一つ抜き出て地球へ接近中だった。
「ティターンズの暴走による隕石落としと言っていいだろう。これは進路と速度を持ってして疑うことをする事態を考慮に入れている猶予はない」
アムロが頷く。
「そうだな。あっという間に阻止限界点を突破してでもされたら元も子もない」
地球の引力に如何なる脱出策も効かなくなる限界点。だが・・・
「それはソロモンがそのままであればという話だろう」
テムがモニター越しで発言した。クワトロも同感だった。
「私が仮にそれを実行に移したとしたら・・・」
クワトロの言葉にアムロの眉間が軽く歪む。
「一番恐れるのは推進力の停止か隕石の体積減少にある」
一同の中でキースが首を傾げ質問した。
「あの〜、推進力の停止は分かりますが、体積の減少って?」
コウが代わりに説明した。
「地球へ様々なデブリを今でも落としているのは知っているよな?」
「・・・ん?」
「大気圏の摩擦熱は尋常でない。モビルスーツなど消失させるほどだ」
「あー!成程」
キースが合点がいったようだった。テムが話し始める。
「そうだ。古来より地球はあらゆる隕石から守られていたのは大気層の為でもある。それを突破するような質量には地球は直接ダメージをもらう」
一同が頷く。アムロは昔を思い出していた。そうアクシズの落下のことだった。
あのときもブライトが接舷して破壊工作を行った。それは失敗に終わったのだが。
「・・・その轍を踏むわけにはいかない・・・」
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