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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第76話:無礼講は急に行えない
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「ちょ、ちょっとウルフ君……」
「宰相の俺が言うのも何だが、コイツは将来有望だぞ!」
な、何だコイツ……普段褒めないクセに、こう言う時だけ饒舌に褒めちぎり皆さんにアピールするぞ!
「現在までは軍縮していたけど、今後は拡大させていく事になる。何より国家にとって軍隊は絶対必要不可欠な存在だから、その中央で働いてる頭脳労働専攻者は出世する事間違いない! しかも相当大きな失態でもしない限り、首を切られる事は皆無だ」
「あ、いや、その……僕の事はいいよ……新人さんの歓迎会なんでしょ……皆のお話をしようよ」
「何だお前……何時も『彼女欲しぃ』とか言ってるじゃんかよ(ニヤニヤ)」
コイツ
凄
(
すげ
)
ー性格悪い。出会い頭に『ゲッ!』とか言っちゃったからか?
「い、いや……人の彼女には手を出さない主義だからぁ……」
「ば〜か。そういう事はリュカさんみたいなモテる男が言う権利あるんだよ!」
そんな事は解ってるよ! でも彼氏の前で『僕の彼女になって』とか言えないだろ!
ってか、そうじゃなくて……彼女の血縁関係が問題なんだよ! お前、僕の事を『お義兄さん』って呼べるのか?
「そんな事より平宰相! 私のバイト先の状態をどうにかしろ!」
「バイト先!? 何、如何したの? ウルフ君、どうにかしてあげようよ!」
何だかよく解らないけど、話の流れを変えるがチャンス到来したので、慌ててエウカリスちゃんの訴えに乗っかる。
「何で俺が動かなきゃならないんだよ、無関係じゃねーか!」
「無関係じゃ無いわよ。アンタもあの場に居て、私達の持て成しを受けたでしょ!」
全然話が見えてこない……でも下手に問うて、また話題が僕やリューナさんに戻されても嫌だしなぁ。
「あのねレクルトさん。彼女(エウカリス)のバイトはキャバ嬢なの。それでね先日ウルフ閣下がティミー殿下とカタクール候に連れられて彼女の働く店に行った時、実はリュカ様もお忍びで待ち構えていたらしく、その時の対応が問題になってるのよ」
僕の顔に出ていたのだろうか?
ユニさんが事の顛末を簡潔に説明してくれる。
良い
娘
(
こ
)
だなぁ、ユニさん。
「お忍びって事は“プーサン”になって店に現れたって事ですか?」
「そうだ。そしてカタクール候の子飼いの連中と一緒に、俺達の到着を2.30分前から待ち構えていたらしい……店内で、客としてね!」
「候の子飼いの連中って、あのゴリラみたいな人達?」
「ゴリラなのは1人だけだ。他は真面そうだよ……金は持って無さそうだけどね(笑)」
なるほど……大体話が見えてきた。
「プーサンに変装した陛下と候の子飼い連中だけじゃ、とても金回りが良さそうに見えないね。と言う事は、ウルフ君達が到着して陛下等と合流するまで、女の子達は近寄りもしなかった訳
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