8話『復讐者と魔王』
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〜修弥Said〜
シュゥゥゥゥン・・・。
「・・ここが、冥界か」
紫色の空を見上げながら、俺はそう呟く。
「さて、近くの建物っていえば・・・・・・彼処か」
辺りを見回すと、近くに大きな建物を見つけた。
そこ以外には何もない。
あるのはただの森ばかりだった。
「夕麻。どうやら、目的地は彼処らしい。丁度、あのホールみたいになってる所の真上に飛んでってくれ」
「えぇ、わかったけど、真上から何をするつもりなの?」
「決まってるだろ?先手必勝だ。罠の可能性があるなら、先にそれを潰せばいい」
俺は恐らく今、見せられないような笑みを浮かべているだろう。
その証拠に夕麻の表情が固まっている。
俺はそんな夕麻を気にせずに、右手に力を入れると黒い籠手が現れる。
『Authorize』
そして、機械音と共に光の槍が右手に握られる。
「何人消えるのか、楽しみだ」
俺はそう呟くと、全力で光の槍を真下のホールに向けて投げ放った。
ドゴオオォォォォォォォンッ!
「あ、貴方、魔王に招待されたんじゃなかったの?」
夕麻が少し震えながら、そう言ってくる。
「そうだが・・・・何か問題があったか?」
「大ありよ!本気で悪魔に戦争吹っ掛けてどうするのよ!?」
割りと本気でそう言ってくる夕麻だが、俺は下の様子を見て言う。
「戦争なら望むところだ。それと、そろそろ下に行くぞ。魔王とやらを待たせるのも悪いからな」
俺が笑いながらそう言うと、夕麻はため息をつきながら、ゆっくりと下に行くぞ降りていく。
「貴様!堕天使の手の者か!」
「我々悪魔にこんなことをして、ただで済むと思うなよ!」
ホール内の瓦礫の上に降りると、早々に悪魔共がそう言ってくる。
「黙れ、俺はお前等三下ごときに用はない。次に話せば殺す!」
無慈悲に三下悪魔共にそう発言し、俺は悪魔共を睨み付ける。
「ふざけるな!『Authorize』なっ!?グッ」
「言った筈だ。次に話せば殺すってな」
俺は文句を言ってきた悪魔に向けて光の槍を投げると、その槍は腹に突き刺さった。
「それで、魔王とやらは誰だ?俺を直々に招待したんだ。ここにいるんだろ?」
俺がそう言った瞬間、ホールの扉が壊された。
それを見て俺は警戒するが、それは無駄に終わった。
何故ならーーーーー。
「部長ォォォォォォッ!」
ーーーー何故なら、その扉の前にいたのが兵藤だったからだ。
「俺は駒王学園オカルト研究部の兵藤一誠!部長ーーーーリアス・グレモリー様の処女は俺のも・・・んだ。って、修が何でここにいるんだ!
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