8話『復讐者と魔王』
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そう言うと、メイド悪魔は再び紅い光に包まれて、消えていく。
それを確認すると、俺は近くにあった駒王学園の制服に着替える。
「・・・・最大限の情報を魔王から聞き出してやる」
俺はそう呟き、自室から夕麻たちがまだいるであろう一階のリビングへと向かう。
「夕麻」
「あら?寝に行ったんじゃないの?それに、何で制服に着替えているのよ?」
「今から冥界に行く。だから、前みたいに俺を連れて飛べ」
「はぁ!?何で急に冥界に行くのよ!?そもそもどうやって行くつもり?」
「魔王から、直々に招待状が来た」
「なっ!?で、でも!?」
「言いたいことはわかる。罠の可能性が高いってことはな。だが、同時にチャンスでもある」
俺がそう言うと、夕麻は呆れた表情をする。
「は〜、止めても無駄なのはわかったわ。でも、もしもの場合は逃げるわよ」
「あぁ、好きにしろ。俺はその時は魔王を殺しに行くからな」
俺はそう言って、夕麻に白封筒を渡して、転移魔方陣を発動させる。
〜一誠Said〜
シュゥゥゥゥン・・・・・・。
グレイフィアさんから貰った魔方陣から、俺は見知らぬ場所へ転移してきた。
ここに来るまでに俺はグレイフィアさんと、アーシアと話し、部長を助け出す覚悟を決めた。
そして、俺の神器の中にいたドライグとも話しはつけてきた。
正直に言うと、修にも手伝って欲しかったが、そんな時間がなかった。
それに、これは俺達の問題だ。
俺は辺りを見回す。
果てしなく広い廊下。
壁には蝋燭らしきものが奥まで飾られており、巨大な肖像画も壁にかけられていた。
そんななか、ガヤガヤと声が聞こえる方向へ足を向けた。
ドゴオオォォォォォォォンッ!
目の前に巨大な扉が見えてきた時、大きな爆発音が聞こえ、グラグラと振動が足から伝わってきた。
だが、今はそんなことを気にしている場合じゃない。
俺は目の前の巨大な扉を赤龍帝の籠手がある左手で、ぶち破る。
「部長ォォォォォォッ!」
俺は扉が飛んでいくなり、会場に響き渡るくらいの声で部長を呼んだ。
「俺は駒王学園オカルト研究部の兵藤一誠!部長ーーーーリアス・グレモリー様の処女は俺のも・・・んだ。って、修が何でここにいるんだ!?」
俺がふと顔を上げると、そこには天井が崩壊した後と、その瓦礫の上に立って周りの悪魔を睨んでいる修と夕麻ちゃんがいた。
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