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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第192話 洛陽陥落
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言葉に暴れながら声を荒げ正宗を非難した。しかし、彼女を正宗軍の兵士が力尽くで地面に押さえつけた。正宗は賈?の言葉を聞き流しながら碧のことを見た。

「碧、段忠明はお前が討ち取ったと聞いている。首はあるか?」

 正宗は碧に段?のことを聞いた。碧は正宗に命じられると、彼女の家臣に命じて首桶を持って来させ、賈?から少し離れた場所に首を台座の上に置きまざまざと賈?に見せた。
 賈?はかつての同僚の変わり果てた姿に狼狽させた。そして、段?の首を見つめる張遼は沈痛な面持ちでいた。

 正宗は首実検を行うと瞑目した。段?の死を心底悼んでいる様子だった。

「惜しい人物を失った」

 正宗の表情は能面のようだった。その表情からは怒りも哀しさも感じさせない。

「あんた達が殺したんでしょ!」

 正宗のつぶやきを聞いた賈?は激昂し正宗に怒鳴った。正宗は賈?を見つめると哀れむような目で彼女のことを見ていた。

「本当にそう思っているのか?」

 正宗は静かに賈?を見た。

「誰が殺すって言うのよ! あんた達が殺したんじゃない!」

 賈?は正宗の問いに感情を高ぶらせ正宗に怒鳴った。正宗は賈?の言葉に感情を乱すこと無かった。

「お前には選ぶ道があった。死んだのはお前が選択を間違えたからだ。お前は董卓軍の軍師ではないのか?」

 正宗は怒りを抑えながら冷たい目で賈?を見た。正宗の指摘に賈?は悔しそうに押し黙った。

「お前に伝えることがある。董仲穎は死んだ」

 賈?は正宗の言葉に動きを止めた。

「嘘よ。嘘よ。あんたの言うことなんて信じないわ!」

 賈?は半狂乱気味に叫ぶと正宗を睨んだ。

「お前は董仲穎の側にずっといたのか? 洛陽から落ち延びさせようとしていただろう」

 賈?は目を見開いていた。正宗は図星だった察し話を続けた。

「私の部下が董仲穎を討ち果たした。揚羽、董仲穎の首を持って来い」

 賈?は段?と並んで置かれ焼けただれた首を見て悲鳴を上げ動揺していた。董卓の首は偽首である。揚羽の指示で董卓と背格好と顔の大きさが近い宦官を殺害し顔を焼き潰し用意させたものだった。だが、賈?は完全に狼狽していた。

「お前に選択肢をやろう。私への忠誠を誓い働くというなら生かしてやろう」
「誰が。誰がお前なんかの下で働くもんですか!」

 賈?は瞳に涙を溜め血走った目で正宗を睨んだ。その様子に正宗は冷めた目を向けていた。

「それほど大切な者ならば何故愚かな選択をした。私は董仲穎を高く買っていた。私に従うならば私は董仲穎を厚遇していた」
「劉正礼、黙りなさいよ!」

 賈?は正宗の言葉を静止した。

「あんたになんか従わない。あんたより董仲穎の方が天下に相応しい。ずっと相
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