第192話 洛陽陥落
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策軍が先陣を切り洛陽に突入した。反董卓連合軍の諸侯軍は正宗軍に遅れて洛陽へ進軍した。
これに対し董卓軍は遅れて反撃するも戦意が高い星と愛紗と?菜率いる正宗軍に抗うことができず一気に瓦解した。董卓軍の背後を禁軍が急襲した。はじめは一部の禁軍のみが反乱を起こしていたが、董卓軍の敗色が濃厚となると禁軍全てが反乱に加わりだした。勇猛果敢で知られた涼州兵を主力とする董卓軍であったが数の暴力により蹂躙されていった。そして、董卓軍の一部は体勢を整えるべく洛陽を放棄し長安へ逃亡を図ったのだった。
この乱戦で董卓軍の将軍、段?、は碧(馬騰)に討ち取られた。
正宗が洛陽入りすると、正宗軍の諸将の出迎えを受けた。
「董仲穎はどうなった?」
「凪が逃亡を図る董仲穎と遭遇し戦闘になりました。凪の報告によりますと乱戦の最中に燃え盛る柱が董仲穎に倒れ込み彼女は死亡したとのことです。周囲の火の手が激しく一旦退避後に元の場所に戻り柱を除去するも遺体の損傷が激しく顔の判別がつかない状態とのことでございます。念のために首は確保しておりますがどうされますか」
「後で確認しよう」
揚羽が正宗に董卓が死亡したことを報告してきた。正宗は揚羽の目を見た。すると揚羽は正宗の目を凝視し軽く頷いた。揚羽の様子から正宗は董卓を捕縛したと理解した。
その様子に冥琳と朱里と桂花は素知らぬ表情でいた。華琳一人だけ正宗のことを見ていた。彼女は正宗と揚羽の目配せに何かあると思っているようだ。それを知らされていないことが不満そうだったが、そのことを口にする様子は無かった。新参組である華琳は本能で今は関わるべきでないと感じたのだろう。
「皇帝陛下と弘農王はご無事か?」
正宗は話題を変え劉協と劉弁の件を揚羽に聞いた。
「御二人ともご無事でございます。御二人は後方にておくつろぎいただいております。真悠と蓮華がお側についております」
揚羽は正宗に拱手しながら劉協と劉弁が無事に保護されたことを報告した。
「正宗様、真悠が面白い者を捕らえております。賤しくも漢臣であるにも関わらず皇帝陛下を連れ去ろうとしておりました」
揚羽は後ろに控える正宗軍の兵士に目配せした。正宗は劉協を連れ去ろうとした者に心辺りがあった。劉協を堂々と拉致しようとする輩は董卓軍の者達しかいない。
「この者達でございます」
正宗の元に連行された者達は賈?と涼州兵達だった。彼らは激しく抵抗したのか土で顔や衣服が汚れていた。賈?は正宗のことを親の仇を見るような目つきで睨んでいた。
「賈文和、私の宣言したとおりの結果となったな。天意は私を守り、お前を見放した。大それた真似をしてくれたな。謀反人め」
「劉正礼、お前こそ謀反人よ。あんたは天下を欲している!」
賈?は正宗の
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