暁 〜小説投稿サイト〜
デュエル・マスターズ〜龍を使役する少年の物語〜
第19話:敗北の後に残ったもの
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 あれから二日が経過した。

 とある病院。

「いやー、参った参った!目が覚めたら、病院に運ばれていたなんて、マジ参ったわ!あはははっ!」
「あははは、じゃないですよ!心配してきてみたら、普通に元気だし、心配して損したじゃないですか!?」

 そこで頭に包帯を巻いた少年、紅蓮 モルトと、彼を心配する少年、日伍 勝の二人は他愛もない話をしていた。

「まぁまぁ、そう言うなよ、勝」
「フン。お前もまだまだ甘いな、拓真」
「はい?」
「良いか?アイツがあの馬鹿を心配するなんて、今まであったか?」
「ん?そう言われてみると、以前の勝なら、モルトさんを心配する余裕はなかったな」
「だろ?つまり、アイツはメチャクチャあの馬鹿を心配していた、と言うことになる」
「あ、成る程」

 そんな中、二人の喧嘩を止める少年、神原 拓真が二人の間を入るも、モルトの隣のベッドで意味不明なことを述べる少年、黒炎 龍牙の言葉に拓真は納得してしまった。

「そこ!然り気無く会話してるかもしれないけど、全部聞こえてるからね!」
「聞こえるように会話をしていた」
「ちょっ!?龍牙さん、それを言ったらダメっすよ!」

 龍牙の軽い挑発に拓真の双子の弟、拓斗は止めに入るも、もう遅かった。

「ん?どう言うことだ?拓斗?」
「りゅ・う・が・さん……!」
「っ!?なんだ!?この異様もない気配は…!?」

 後ろから感じる異様な気配に龍牙は恐る恐る後ろを振り向いた。

「一回、あの世に行ってこぉぉぉぉぉい!」
「ギャァァァァァ!?」

 そこにいたのは右手に何故かスタンガンを持っていた勝の姿だった。

 それをそのまま、龍牙の首筋に突き刺した。










 それから暫くして、赤羽 結衣と白井 アイラの二人の少女が来て、結衣は勝を、アイラは龍牙を、それぞれ説教した。

「全く、男子はどうして、こんなに馬鹿なの?」
「馬鹿じゃなくて、アホなんですよ、白井さん」
「あ、それもそうね」

 毒舌を吐く二人の少女。
 ぶっちゃけ、男子は皆、馬鹿なのは仕方がないが、勝に関しては別である。

「……女子の会話って恐いっすね、兄貴」
「そうだな、拓斗」
「いや、あれはまだ可愛い方だぞ」
「「えっ?」」

 二人の女子の会話を聞いて恐ろしく感じる拓真と拓斗の二人は再度認識し、それを聞いたモルトはまだ可愛い方だと、そう言い、それを聞いた二人はモルトの意外な言葉に驚いたのか、あれ以上に恐いものがあるのか等と、想像したくても想像したくない領域であることは変わりない。

「それで何があったのか、説明してくれますか?」

 このままでは埒があかない。そう思った勝はモルト達に何故、襲
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