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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第66話 罪邂逅
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った部分に軽く乗せると休憩するように一息入れた。
「はあ」
湾内は盛大に溜息を吐きながら夏休みの自分の不甲斐なさに嘆いた。
「結局、サソリさんとは何も進展がありませんでしたわ......夏が最大のチャンスでしたのに」

恋人としてのイベントに欠かせない夏休み
夏祭りや海で泳いだりして仲を深めるべきだったのに
部活にほとんど時間を取られてしまうし、常時サソリさんの居場所が分からない等が重なり、めっきり会う機会が薄れてしまった

「折角水着を買いましたのに......サソリさんに見せる事も出来ず......うぅ」
「まあまあ、またチャンスが来ますわよ」
「そうだと宜しいのですの......その為には早めに用事を片付けていざ情報収集ですわ!......ととっ!」
腕を突き出して気合を入れる湾内だがファイルの山が崩れそうになり慌てて押さえる。
あと少し進めば職員室が見えてくる。
運び終われば御坂さん達と連絡を取ってサソリさんとの交流をしませんと!

静かな闘志に燃えながらファイルを持ち上げる湾内に泡浮が苦笑いを浮かべながら、最後の道のりを考えながらダンボールを持ち上げた。
そして廊下の角を曲がると扇子を持った古風な女性とぶつかってしまいバランスを崩した。

「きゃ」
「あっ!?」
盛大にファイルをばら撒き落としながら湾内は尻餅をつき、強打した部分を摩る。
「いたた......」
「大丈夫ですの?」
泡浮がダンボールを置いて湾内の側に駆け寄るが古めかしい艶やかさを持った女性が申し訳なさそうに手を差し伸ばしていた。
「申し訳ありません。不注意でしたわ。オケガは?」
「あ......いえ。こちらこそ」
制服の上からでも分かる抜群なプロポーションに湾内と泡浮が少しだけ見惚れていた。
「ん?」

「まあ、婚后光子さんと云うのですね」
「ええ」
「すごいですわー。転入試験は一般入試より難関と聞きますのに」
扇子をポケットにしまい転ばしてしまったお詫びに荷物を運ぶの手伝いをしてくれる。

古風な女性は『婚后光子』といい、難関の常盤台の編入試験を突破した努力家。
ペットのニシキヘビ『エカテリーナ』ちゃんを溺愛している。
能力名『空力使い(エアロハンド)』
大能力(レベル4)

「あ、あら。まったく大したものではありませんでしたわ。わたくしとしてこだわりはなかったのですが常盤台が我が校へどぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜してもと言うものですから」

「「さすがですわー」」
↑基本的に人を疑わない2人
照れたように頬を緩ませる婚后に惜しみない笑顔で応える湾内と泡浮。


「失礼いたします」
無事荷物を職員室に運び終えて出入口で礼をする3人。
「しかし、広い校舎ですわね。それに常盤台は独自の決
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