第66話 罪邂逅
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間に来てください。
これからの活躍を祈っております。
六道の将 天道より
もう一枚の紙に身体測定の詳しい説明と時間が記されていた。
「身体測定か......」
輪廻眼と関係している時点でかなり怪しいが、ここは誘いに乗ってみるのが賢明か
絶対的に『ゼツ』が絡んでいる事は間違いないが、新たに出現した勢力『六道』なる組織の解明もしなければならなかった。
これは、麦野達だけだとかなりキツイな
オレも動かざるを得んか
地図を確認すると見覚えのある建物が目印とあるのでなんとかなりそうだ。
サソリは出した紙を折り目に沿って折り曲げると封筒に差し入れた。
するとバスルームの扉が開く音がしてモコモコのパジャマを着たフウエイがサソリの背中に抱き着いた。
「パパ〜。出たよー」
フウエイの突撃に少しだけヨロケながら後ろを見ると、ニコニコしている無邪気な笑顔のフウエイの頭を撫でた。
まだ湿っぽい。
「ああ、良く暖まったか?」
「うん!ポカポカだよ〜」
少し遅れて佐天がバスタオルを頭に巻きながらパジャマ姿でリビングにやって来た。
「フウエイちゃーん。ちゃんと髪を乾かさないとダメだぞ」
ドライヤーと櫛を持った佐天がリビングにあるコンセントにドライヤーを差し込んで、おいでと手招きした。
「はーい」
フウエイが嬉しそうに佐天の膝の上に飛び乗った。
ドライヤーのスイッチを入れてフウエイの黒髪を櫛で解し、乾かせ始める。
「しっかり乾かさないと風邪引いちゃうからねー」
「ぶわわ、風がぁ」
暖かい風を浴びながら、ドライヤーを掴んで口元に近付けて自分の声の変化を楽しんでいた。
「じゃあ、サソリも入ってね」
「あ、ああ」
サソリが腰を上げて上手く回らない頭を掻きながら、フウエイと戯れている佐天を見つめた。
「キャハハ」
「うりゃうりゃー!」
「......」
「?どうしたの?」
「何でもねぇよ......」
あんな事を言いやがって、オレはどうしたら良いんだ?
何で平気で居られんだよ
サソリは逃げるように顔を伏せて脱衣場へと入った。
籠の中には買ったばかりの新しい黒色のパジャマが置いてある。
外套の上を脱いで、露わになった自分の身体を鏡で一度客観的に見てみる。
左胸部......気づかなかったが小さく突き立てられたような切り傷の痕が残っていた。
「親か......」
それは最後の最期にサソリを機能停止に追い込んだ傷だった。
実の両親によって抱き抱えられるように付けられた刃先は心臓に到達するした瞬間に急速に感じないはずの冷たさを感じた。
「ダメだ......オレなんかに」
サソリは振り払うかのように首を振ると悔しそうに拳を握りしめた。
今更、自分が行ってきた罪の重さが強
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