圏内事件 2
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に見覚えはあった?」
ヨルコはしばらく考えていたが、数秒後解らないというようにかぶりを振った。
「その・・・・・・嫌なこと聞くようだけど、心当たりはあるかな・・・・・・?カインズさんが、誰かに狙われる理由に・・・・・・・」
思った通り、その途端にヨルコは目に見えて体を硬くした。そりゃあ、目の前で友達を亡くしたばかりなのだ。かなり配慮に欠けるけど、今は仕方ない。
しかし、こちらも心当たりが無いらしく、首を横に振った。
「そうか、ごめん。」
となると、疑いのある者は、その場にいたプレイヤー全員ということになってしまう。これでは、とてもじゃないけど、犯人の特定は無理だ。
(最悪じゃん……)
先輩も、アスナさんも、同じ結論に至ったようで、ため息をついていた。
そんなこんなで、ヨルコさんを宿屋まで送り届け、事前に連絡して集まってもらった攻略組のみなさんに状況を説明した後、3人でこの後どうするか話し合う。
「さて、次はどうする?」
「手持ちの情報を検証しましょう。ロープとスピアの出所がわかれば、何かつかめるかも。」
「となると、鑑定スキルがいるな………。俺は持ってない。 アスナは………持ってるわけないよな。 !リョウ!お前持ってたりしない?」
「持ってるわけないじゃないですか。僕商人系プレイヤーじゃないんですから。」
「だよな。……仕方ない 俺の知り合いの雑貨屋兼斧戦士に頼もう。」
「それって・・・あのでっかい人?エギルさん・・・だっけ?」
「でも今って、雑貨屋は忙しい時間帯じゃないですかね?」
「知らん」
そんなこんなで、エギルの居る第50層主街区《アルゲード》へ向かうのであった。
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