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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第七話 叔母 ―イラストレーター―
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ンツ。二枚目にはシュテルの着ていた紫色の衣が描いてあった。

「さーちゃん、あの映像気に入ってたでしょ? デザイナーさんに送ってもらったんだ〜。あの女の子のセイクリッドもカスタム入ってるし、あの男の子のはさらにこれをベースに、かなーりカスタマイズ入ってる特別性なんだけどね。名前は確か“フェンサーオブミッドナイト”で、カスタムした人はレイネルさんって言ったかな? あそこまで凝ったアレンジする人はほとんどいないんだけど、すごいよね! これも良いデザインだよー、カッコいいし可愛いし〜」

「……ありがとう……」

 憧れのデュエリスト二人のバリアジャケットのデザイン画。そんな貴重なものをもらい、紗那は本当に嬉しそうにそっとその紙を抱いた。が、改めてミッドナイトを眺めているうち、その表情が少し曇っていく。

「……でも、あの男の子の姿が見つからないんだよね……」

「そんなさーちゃんに朗報! じゃあついでだからこれもあげよう!」

 と、泉がさらに何かの紙を渡してきた。紗那が受け取ったその紙に映っていたのは……紗那が探し続けていた少年だった。あの時と同じバリアジャケットを纏い、瞳を闘志に燃やして黒白の二刀を振るっている。これは誰かと戦っているデュエルのスクリーンショットのようだ。

「これって!?」

「そう、あの映像の少年だよ! 最近色んなところに乱入してるみたい!」

「そっか……そう、なんだ……」

 慌てて向き直った紗那に泉は笑いかけ、紗那は彼女の言葉を聞いて俯いて微笑した。ずっと、本当にずっと探していた少年。もういないのかもしれないとすら思った彼が、今も同じ世界にいる。ということは……

(いつか、会えるかも……!)

 その姿を確認できたことで、より現実的になった出会いの日。それを夢見て、紗那は微笑みを深くした。……それがあまり遠くはないことを、彼女はまだ知らない。





「そうそう、二人を誘おうと思ってたんだ!」

 さてそろそろ解散しようか、というような雰囲気になったところで泉が何かを思い出したようにパンと手を叩いた。何かと首を傾げる二人の方に向き直り、ニコッと笑う。

「今度ゲームセンターで、新しいバリアジャケットとルールの体験会が催されるんだけど、二人も一緒に来ない?」

「「体験会?」」

「そう! 今度実装される予定の新しいバリアジャケットのビジュアルテストと、新ステージとそれに対応した新デュエルルールの体験会が行われるの! で、実装前テストも兼ねてるから知り合いのデュエリストに声をかけて欲しいって言われててね! 二人とも、どうかな?」

 泉に尋ねられ、顔を見合わせる二人。しかしお互いの気持ちが通じ合ったようで二人ともすぐに笑いあい、頷いて了承した。と、そこ
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