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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第七話 叔母 ―イラストレーター―
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刀の方にクリスタルが付く案もあったんだ……」と麻耶はデザイン画を見ていた。

「この子はシンプルにまとめた子だね〜。基本的には背中に背負う形になるから、鞘にあんまり装飾があってもダメかなってなってね? で、鞘といえば黒だし、それなら小太刀くらいの長さでシンプルに。かつ扱いやすくしようってことになったの! 変形させるのも刀の方にして、鎖鎌とか短刀とか変形するのは刃だけで、柄を共有できるようにしたの!」

「なるほど、それで結構簡潔なデザインなんだね……それでもカッコいいから気に入ってるよ」

 紗那の感想を聞いて嬉しそうにした泉。しかし麻耶がこの流れでうずうずしていることに気付き、ファイルに目を戻した。

「ではお待ちかね、まーちゃんの子だよ〜!」

 と、泉は元気よくページをめくっていき、麻耶のデバイスであるライのページにやってきた。メカニカルな弓形態と分割して刃の出力された短剣形態、その二つが描かれている。

「ちなみにこの子の名前はなんて言うの、まーちゃん?」

「正式名はライティリウスで、縮めてライって呼んでる」

「おぉっ、それもカッコいいね!」

 と、麻耶の頭を撫でる泉。嬉しそうに笑う麻耶を撫でながら解説を始めた。

「この子は結構悩んだ子だねー。斬新でしょ、この変形機構? 最初は弓形態のままで……えっと……こんな風に刃が出る案もあったの。でもこれだと近接戦も難しいし弓として使うのも機構として説明がつかないよね、ってなって……じゃあ、分割して短刀二刀流にしちゃおう! ってことになったの!」

「「へー……なるほど」」

 ボツ案らしいものを見せてもらいながら説明を受け、興味深そうにイラストを覗き込む二人。弓の形状も和弓からアーチェリーの弓のようなものまで、いろいろな形状があり、刃も直線のものから反ったものまであらゆる形状があった。

「こんな風に、いろんなデザインを考えていくんだねぇ……」

「ボツになっちゃった案もあるけど、そういうのも後から使えるかもしれないからストックしてあるんだよー。……そっちは今後実装されるかもしれないことだから秘密なんだけどねっ」

「そっか……今後もいろいろあるってことだね」

「うん。楽しみだね」

 この先にも色々と続いていくということを予見することができ、笑いあった。紗那と麻耶。そんな二人を見て嬉しそうに笑った泉は、ふと思い立ったように立ち上がった。

「そうだ。さーちゃんにはこれをあげよう」

「これって……」

「“ミッドナイト”と“セイクリッド”のデザイン画だよっ」

 戻ってきた泉が渡してきた二枚の紙の一枚目は、例の映像に出てきた黒衣の少年のバリアジャケットのデザイン画だった。革のような素材感のロングコートと、同系統のパ
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