121章 『君の名は。』と、子どもの心や詩の心
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
121章 『君の名は。』と、子どもの心や詩の心
よく晴れた、風も穏(おだ)やかな正月の、2017年、1月3日。気温は12度ほどだ。
川口信也と、大沢詩織、岡昇と 南野美菜の4人は、
朝の渋谷駅ハチ公前広場で待ち合わせをした。
ハチ公前広場から、スクランブル交差点を渡って、
西武百貨店の裏にある渋谷シネパレスまでは、歩いて約3分だ。
その映画館で、信也たち4人は、10時40分に上映する、
新海誠監督の青春アニメ『君の名は。』を観た。
朝いちの上映時間だったおかげか、信也たちは指定席券を無事に購入できた。
落ち着いた雰囲気の内装やフロアの館内。座席も座り心地がよい。笑顔のスタッフの応対もいい。
現在、国内や海外でも大ヒットとなっている『君の名は。』。
アニメ映画の興行収入ランキングでは、現在、『君の名は。』は
『千と千尋の神隠し』と『アナと雪の女王』に次ぐ、第3位で、
国内の1500万人以上、8人に1人が劇場で観ている、とメディアの情報だ。
『君の名は。』を観たあと、信也たち4人は、そこから歩いて1分の、
イタリアン・レストランの『オッティモ(ottimo)』に行って、昼食をとりながら寛いでいる。
オッティモは、地上8階、地下2階、テナント数は121店のSHIBUYA(渋谷)109の7階にある。
「このオッティモって、『君の名は。』の中で、
瀧くんがアルバイトでウエイターをしていた、
あのイタリアン・レストランになんとなく似ていますよね!」
そう岡は言って、おいしそうにピザを頬ばり、赤ワインを飲む。
「ああ、瀧くんがウエイターしていたあの店ね。確かに似ているかな、岡ちゃん。
ここのスタッフは、瀧くんがしていたような蝶ネクタイはしてないけどね。
瀧くんのあの店、敷居が高そうな店だったよね、。あっははは。
まあ、われわれの仕事場のモリカワも、けっして敷居が高くなくって、
本当の意味で、堅苦しくなく寛げる、カジュアルなイタリアンレストランを目指しているんですよ。
そして、絶品と言ってもらえるようなピザとかのある、
美味しい本格的イタリアンを食べてもらえる店!というコンセプトで、
このオッティモも全国展開しているんですよ。
みんなの力で、こんなモリカワを、さらに大きくしていきたいですよね。あっははは」
そう言って信也が笑うと、みんなも笑顔で目を合わせたりした。
信也は26歳、早瀬田大学、商学部を卒業。
現在、外食産業やライブハウスで急成長の株式会社モリカワ本部の課長をしている。
大学からのロックバンド、クラッシュ・ビートの、ギター、ヴォーカ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ