121章 『君の名は。』と、子どもの心や詩の心
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をかよわせながらも、会えない、通じない、届かないといった、
若い男女のせつない恋物語が多い。心の距離感を風景や情景を巧みに使いながら、
描き出す新海マジックは、若者はもちろん、かつて若者だった世代をも虜にする。』
ってあったけど、心に残る、すてきな語りだよね。
『新海作品の特徴の1つ。映像美。特に背景の美しさは見る者の心を癒す。
夜景や雲、そして夕暮れの道。記憶の中にある原風景を緻密に再現することで、
印象的な風景を作り出す。』とかのナレーションも良かった。
川上未映子さんは、
『人が生まれる意味とは何なのか?人が死ぬとはどいうことなのか?』とかの、
『普段の生活では見過ごしがちな、根源的な問いを、鋭い感性で描いてきた。』
とかも、ナレーションっで言ってたよね。
川上さんって、おれも、個性的で、すてきな人だと思うよ。
子どものころ、自分の誕生会で、
≪詩に向かっているのに、なぜ喜ぶの?≫と言葉に出すと、まわりが引いていたっていうよね。
それで≪自分の考えを言葉に出してはいけない≫って思ったそうなんだ。
そんな思いを抱えていた小学4年生の時、何でもいいから作文を書くという国語の授業があって、
その教師のひと言が大きな転機となったんだってさ。
≪いつも、くよくよとして、いつか、みんなは死んでしまうとか、それだったら、
誰よりも先に死んでしまいたい≫とか考えていたんだってさ、川上さんは。
自分が思っていることはそうだったから、それを作文に書いたんだって。
川上さんは、『それまで、子どもが≪死ぬ≫とか≪何で産んだのと?≫いうと、
嫌がるんですよ、オトナは。それで、ドキドキしながら作文を読んだんですよ。
そしたら、すごく褒めてくれた先生がいて。名前を呼ばれて、立ちなさいって言われて、
≪また、言われるんだろうな≫と思ったら、先生は、
≪それは、先生にも分からへん。でも、考え続けるのはいいこと≫ってくれて、
拍手してくれて、すごく、うれしかった』って、そんなふうに語ってましたよ。
それを聞いていた、新海さんは、
『川上未映子さんが誕生した瞬間かもしれないですね』って言っていたし。
川上さんは、『本当に思っていることは言葉にしていいし、
共有してくれる人がいるんだ。肯定されたことが大きかった。
トイレで、すごく泣いたことをおぼえています。うれしくて、恥ずかしいし。』
とか言ったいましたよね。
オトナの世界と、子どもの心や詩の心が、対決しているような感じの、
すばらしい対談だったですよね。
新海さんは、この対談に先立って、こんな解説をしてましたよね。
『作家というのが、アイデアを組みだしてくる水源のようなものと、
それいかにを紡ぐかという技術
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