121章 『君の名は。』と、子どもの心や詩の心
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それと、三葉が、神社にお供えする口噛み酒。
その口噛み酒を瀧くんが飲んで、過去にタイムスリップして、三葉ちゃんや
町の人たちを避難させる行動をとるよね。
そして、みんなを、彗星の隕石の落下という災害から、救うことになる・・・。
あれって、瀧くんが、勇敢にも、時間を巻き戻して、更新するようなことだろうけど。
そして、社会人になって、オトナっぽくなった、瀧くんと三葉ちゃんが再会する。
壮大なスペクタクル(光景)の、感動的なアニメだよね」
信也は、みんなを時々見ながら、そう話した。
「新海誠さんと、詩人で芥川賞作家の川上未映子さんとの対談の番組があって、
それがものすごく良かったの!
川上さんが、新海さんにこんなことを聞くの。
『イノセンス(純粋さ)というと、監督の場合は、いつの、どの景色を思い出します?』って。
新海さんは、『ぼくは、12〜13歳かもしれないです』って答えていたわ。
あとね、川上さんは、
『秒速35センチメートル』の中の主人公のセリフで、
『僕たちは精神的に似ていた』というセリフを指摘して、
それを、『僕たちは似ていた』では済ませられない人なんだなと思ったって、おっしゃってる。
川上さんの指摘は、鋭いなって、感心しているの!
川上さんは、新海さんに、『精神的に似ているんだ』っていうことを、おっしゃりたいんですねって。
そんな気持ちが、そのセリフにはすごく出ているって。なんか、微笑ましくて、おかしくって、
楽しくって、未来への希望や力も感じる、素敵な対談っていうか会話よね。
新海さんは、そんな川上さんの指摘に、はっとして新たな自分を再発見したような、
驚きの表情をしてたわ。うふふ。
いまの混乱しているオトナの社会に対する、子どもの心、詩の心、そんな感じのする対談だったわ。
そして、新海さんはこんなこと言ってたわ。
『1本の映画が、長い時間軸の1曲みたいな、
そんな1曲を聞いたあとみたいな気持ちになって欲しい。』って。
新海さんのアニメには、モノローグ(ひとりごと)使うところが多いんですって。
それについて、新海さんご自身で、
『状況を客観視たりして、未知の巨大な悪意を持った人生みたいなものに、
立ち向かったり、乗り越えたりしようみたいな気持ちがあるってことで、
それは、サバイブ(困難を乗り越える)ことなのかも。』とか、おっしゃっていた。ね、しんちゃん」
詩織が、信也や岡や美菜に、微笑みながら、そう語った。
「うん、あの番組ね、『SWITCHインタビュー達人たち』だっけ、おれも見たんだよね。
女優の吉田羊さんのナレーションが、
『新海の描く世界は、心
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