暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第75話:新人さん、いらっしゃ〜い!
[3/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
負担の言葉に態度を180度入れ替える。
そんな反応を確認したウルフさんは、空いてる椅子にユニさんを紳士的に座らせると、自らもその隣に腰掛け、カフェのオーナーさんを呼び寄せる。
「ん〜……腹減ってるから食い物を適量持ってきて」
「構わねぇけど、閣下の支払いになるのなら割引はしねーぞ」
折角お安く楽しめると思ったのに!?
「構わねーよ、俺を誰だと思ってる? この国の宰相だぞ。ナンバー2なんだぞぅ! 割り増しにしなきゃ気にしねーよ」
「う〜、太っ腹だねぇ……どうせなら割り増しにも応じてくれよ。10割増しにしてやっからさ(笑)」
「誰が応じるか! 後で明細見て高すぎたら、速攻で監査入れるからな! この店ぶっ潰してやっからな!!」
笑いながらオーナーさんを厨房の方へ戻らせる。
そして……
「じゃぁ改めて、みんな宮廷画家になれておめでとう」
と言って、先に持ってきてくれてたジュースをユニさんと共に掲げて祝してくれた。
「「「ありがとうございます」」」
「あの、ところで……陛下は飛び入り参加されるって事はないですよね?」
「リュカさんが? 知らね! 俺は言って無いから来ないんじゃね? アイツ今それどころじゃないから。カミさんをとエッチする事しか頭に無いから(笑)」
これ以上のお偉いさん飛び入り参加は遠慮したいラッセルは、恐る恐る陛下の行動を確認する。しかしウルフさんは陛下が来ない事を確信しているようだ。
「そんな事よりリューナ……コイツはグランバニアで何人目の彼氏だ?」
何人目の彼氏? リューナさんは大人しそうだけど、そんなに取っ替え引っ替えするタイプなのかしら? だとしても、彼氏の前で言わない方が良いと思うけど……
「私がグランバニアで暮らすようになって未だ日が浅いんですよ。私は慎重に生涯の伴侶選びをしてるのですから、そうそう伴侶候補が見つかる訳ありません」
何人目かの彼氏である事の否定はしないの?
「親父さんに彼氏を紹介したの?」
「互いを会わせての紹介はしてません。現在どんな男性とお付き合いしてるかは、お父さんに報告してますけど」
“ふ〜ん”とアップルジュースを飲みながらリューナさんを一瞥するウルフさん。
「あ、あの……ウルフ閣下もリューナのお父さんとお知り合いなのですか?」
「うん、まぁ知ってるね」
「俺は未だお目にかかってないんですけど、どんな人物なんですか?」
「どんなって……娘の前で父親批判はしにくいなぁ」
「何でお父さんの人物評を聞いたのに批判になるんですか!?」
「お前、自分の父親が如何な奴が知らないの?(笑)」
ヘラヘラ笑いながらリューナさんのお父さんを貶そうとするウルフさん。ちょっと失礼じゃないですか?
「止めましょうリューナさん。この男にお父上の
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ