御使いのいる家 ぱ〜と5
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
放っておくだろうか?
答えは否、断じて否である。
「無意味な行為……なんの精神的成長性も合理性も存在しない無駄な行為に勤しむとは強い怒りを覚えるな………!」
「げっ!?ハゲじじぃ!?な、何でここに!?」
「何故だと?愚問だな。御使いたるこの我が貴様如きの愚かしい過ちに気づかぬとでも思うたかッ!!」
説明しよう!ドクトリンは町内会に参加したりゴミ拾いの活動に勤しむ傍ら、素行の悪い人に誰彼構わず説教を垂れる迷惑で厄介なジジイだということで有名なのだ!小学生もすでに何度か説教を受けたことがあるため、その顔は渋面一色だぞ!
「大体貴様は以前にも同じことをガミガミガミガミ!!」
「くそっ、また始まった……逃げろぉー!!」
「ぬ、貴様まだ足掻くか!?その悪の心、度し難し!!待たんかぁッ!!」
数分後。
「どうしていたいけな小学生を追い掛け回して泣かせた!言え!!」
「共に署までご同行願いましょう!!」
「何故だぁぁぁーーーーーッ!?何故こやつらは我が一分の偽りもない説明を理解せぬ!?うぐぐぐ、これだから愚かな旧人類はぁぁぁーーーーッ!!」
現代社会は小学生を追い掛け回す成人男性を不審者と呼び、その光景を事案と呼ぶ。
どこぞのイノベーターではないが世界の歪みを感じずにはいられないドクトリンであった。
※ちなみにピンポンダッシュはあまりにも悪質だと住居侵入罪などの罪に問われることもあるので良い子も悪い子も絶対にマネしちゃだめだぞ!
「へっ、ザマーミロハゲが!……ちぇっ、うぜぇ」
まんまとドクトリンをハメた小学生は、苛立ちを我慢できずに道端の空き缶を蹴り飛ばした。
すると空き缶はいかにも世紀末っぽいモヒカンの男に命中した。
「今俺の頭に缶を投げつけたナメくさり野郎はどこのどいつだオルァッ!?テメッザッケンナコラァッ!!」
「ひぃっ!?お、おれじゃねぇし!おれ知らねぇ!!」
「ンダガキコラァ!!テメェしかいねえじゃねぇかウソついてんじゃねえぞ舐めてんのかオルァ!!オトシマエどうつけんだダラァ!!」
気性の荒いモヒカンに子供の苦しい言い訳など通るはずもない。先ほどのハゲと違って理性もなしに平気で子供に手をかけるモヒカンに己の過ちを知った小学生は震え上がった。こんな時に限って守ってくれる大人もいないのに、周囲をよく見ずに好き勝手した報いが訪れたのだろうか。
恐怖と後悔に苛まれながら迫り来る暴力を前に目を閉じる小学生……しかし、振るわれた拳が小学生に届くことはなかった。
「理性を伴わぬ野蛮な暴力………度し難し!貴様のような男が世界を誤った方向に導くのだ!」
そこに現れたのは光り輝く頭皮を持つハゲ、ドクトリンだった。
ドクトリンの正義の鉄拳がモヒカンにさ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ