暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第80話「決着、神降し」
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さっきまでなら回避も防御もできないな...。やっぱり、手加減されていたか。)」

 どちらかと言えば、状況に応じて限界を突破したと考えるべきか。
 とりあえず、その弾幕に対し、僕は空を駆けまわりながら凌ぐ。
 だが、弾幕は一切薄まる事はなく、このままではただの鼬ごっこだった。

「...そろそろ、慣れてきたな。」

 ...だから、僕はそこで立ち止まり、弾幕に対して手を向ける。

「護れ、“扇技・護法障壁-真髄-”。」

 扇から神力が溢れ出し、五芒星を模した陣が出現する。
 大きく展開された障壁は、放たれていた弾幕を悉く防いだ。

「な....!?」

「神力の扱い方も理解できた。もう、終わらせようか。」

     ギィイイン!!

 そういった瞬間、障壁から金属がぶつかる音が聞こえる。
 見れば、偽物が剣を持って突貫しに掛かっていた。

「貫けぇっ!!」

   ―――“Twilight Spark(トワイライトスパーク)

 さらに、極光を放ってくる。
 ...だが、それでも障壁は破れない。

「な、にぃ....!?」

「ここまでしなければ勝てない事に、改めて凄いと思ったよ。」

   ―――“旋風地獄-真髄-”

 御札を取り出し、暴風を引き起こす。
 風の刃も混ざったそれは、偽物を吹き飛ばし、背後から狙っていた剣も切り裂いた。
 ...何気に、あの状況でも偽物は裏を掻こうとしていた。無意味だったが。

「(これほどの速度、力量差になっても機能する導王流...我ながら、便利な体術だ。)」

 緋雪との戦いでも、僕は力で圧倒的に劣っておきながら近接戦で緋雪を凌駕していた。
 そして、神降しで強くなった僕の攻撃も、偽物は凌げていた。

「(だからこそ...。)」

 神力を手に纏い、吹き飛ばされた偽物に肉迫する。

「シッ!」

 そして繰り出す貫き手。それは寸分違わず、偽物の胸を貫こうとして...。

「そこ、だっ!!」

   ―――導王流壱ノ型奥義“刹那”

 紙一重でそれは躱され、カウンターに魔力を纏った拳が繰り出される。
 それを喰らえば、いくら神降しをしている僕でも大ダメージは必至だろう。

「...だからこそ、自分の最も頼れる“技”を使う。」

   ―――“神撃-真髄-”

「な...かはっ....!?」

 だが、それすらも僕は躱し、カウンターにカウンターで返した。

「...導王流弐ノ型奥義“刹那返し”。...カウンター対策の奥義さ。」

 神力の一撃を喰らった偽物は、見事なまでの風穴が開いていた。
 開いた穴の中には、神力で魔力を持っていかれたジュエルシードが二つあった。

「.
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