暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第80話「決着、神降し」
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えとは違った。

「...なるほど、知覚能力を上げ、導王流で受け流したか。」

「くっ...!」

 一撃目で剣を断ち切り、そのまま切り裂くはずだった。
 だが、一撃目は受け流しで凌がれ、二撃目で断ち切ったものの、傷は浅い。

「我ながら、厄介だ。」

「ほざけ...!規格外な力を宿しておきながら、何を言う...!」

 ...まぁ、確かに言う通りだな。
 この力は、あまりにも規格外だ。無闇矢鱈に使えば力に呑まれそうだ。
 そんな事になる前に椿や本体が切り離すだろうけど。

「.......。」

「...本気になったか。」

 偽物は魔力を身体強化メインに使い、剣を消して素手で構える。
 ...導王流の本領、素手による戦い方に変えたのだ。
 今まで剣を使っていたのは、手加減。導王流の勢いで殺してしまうのを避けるためだ。

「いくら神速と言えど、簡単に倒せると思うな。」

「...わかっているさ。偽物でも、僕そのものだからな。」

 僕も刀を消し、右手に扇、左手は素手で構える。
 ちなみに、この扇。神降しの際に自然と持っていたものだ。

「「っ!!」」

 互いに同時に宙を蹴る。
 刹那の如く接近し、僕が先手を取って手刀で斬りかかる。
 だが、それは一瞬だけ与えられた下からの衝撃で上に逸れる。
 反撃に繰り出される拳を、同じく添えるように衝撃を与え、逸らす。

 ...これが導王流。最小限の動きで相手の攻撃を無効化し、反撃を繰り出す流派。
 この導王流を以って、かつての覇王流や、エレミアの武術と対等に立っていた。

「ふっ!」

「っ...!」

   ―――導王流壱ノ型“流撃衝波”
   ―――導王流弐ノ型“流貫”

 放った拳は手を添えて躱され、その勢いを利用して貫き手を放ってくる。
 身体能力が格段に上がった僕の攻撃を利用したため、その威力は計り知れない。
 相手の動きさえ利用し、高威力のカウンターを放つのも導王流の特徴だ。

 ...だが。

     バシィイッ!

「っ...!」

「まだ、甘い。」

 それを、畳んである扇で受け止める。
 神力の込められたその扇は、いとも簡単に偽物の貫き手を遮る。

「っ、ぁあっ!!」

「...!」

 受け止められた偽物は、咄嗟に魔力の衝撃波を放つ。
 僕は、飛び退く事で吹き飛ばされるのを回避する。

「止まる暇は与えない...!」

「なるほど、そう来たか。」

 間髪入れずに放たれる剣に魔力弾。さらに砲撃魔法の魔法陣まで展開される。
 ジュエルシード二つの魔力を存分に使った弾幕展開。
 おそらく、接近されれば勝ち目はないと分かったのだろう。

「(
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