第3章:再会、繋がる絆
第80話「決着、神降し」
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降しの影響だろうか?
...何かある気がする。時間はかけられないな。
「くそ...!」
「っ!」
瞬時に展開されるいくつもの剣。
それを見て、僕も神力を使って剣を五つだけ創造する。
「...行け。」
ギギギギギィイン!!
五つの剣が、途轍もない速度で偽物の剣を蹂躙する。
「なっ...!?」
「シッ!」
驚く偽物に対し、僕は刀を創造し、一気に間合いを詰めて斬りつける。
「ぐぅ....!」
「...浅いか。」
だが、その一撃はギリギリ逸らされ、肩を切り裂くのに留まる。
「....なるほど...これが神の力か...。」
「なんだ、わかっていたんだ。」
偽物は、何か嬉しいように笑う。
「...なにがおかしい?」
「...いや、なんでも。....さぁ、これで存分に全力が出せる!」
刹那、偽物からさらに魔力が溢れ出す。
そして姿が掻き消える...が、今の僕には見える!
「甘い!」
ギギギギギギギギギィイン!!
「ちぃっ...!」
縦横無尽に駆けるように斬りつけてくるのを、全て刀で受け流す。
「『...悪いなリヒト。さすがに神の力は試せそうにない。』」
〈『わかっています。今はこの戦闘を終わらせる事に集中してください。』〉
愛機であるリヒトが使えない事に少し申し訳なくなるが、すぐに思考を戻す。
「“撃”。」
「っ...!」
僕がそう呟いた瞬間、偽物は距離を取る。
...あれに反応して回避するのか。
「だけど、これはどうする?」
今度は椿が使っていた弓を取り出し、矢を番える。
今から放つのは、かつて式姫や陰陽師が使っていた技...その極致...!
―――“弓技・瞬矢-真髄-”
「っ、ガッ!?」
それは、文字通りの“神速”。音を超え、空気を切り裂く矢が偽物を貫く。
咄嗟に体が動いていたからか、心臓ではなく少しずれた所を穿った。
「速、い...!?」
「もう一射行くぞ?」
「っ....!」
すぐさま偽物は魔力弾で阻止しにかかる。
さらに創造された武器群が視界を埋め尽くし、僕へと迫る。
...だけど...。
「無駄だ。」
宙を蹴り、駆ける。
飛来した魔力弾は、紙一重で躱し、武器群も間をすり抜けるように避ける。
体を通せそうにない場面では、刀を振るい、武器を切り裂いて進む。
「斬る。」
―――“戦技・双竜斬-真髄-”
キ、キンッ!
金属を断ち切る音が響く。
...だが、それは僕の予想していた手応
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