ガンダムW
1568話
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勿論全員がそんな視線を向けてくる訳ではない。
中には純粋に感謝の視線を送ってくる兵士の姿も多いのだから。
「ま、俺達がこれからどうするのかはノベンタの指示待ちだろうな。それまでの間に、ここの兵士達が妙な暴発をしなければいいんだが」
出来ればさっさと戻ってこいという命令が来て欲しい。
あるいは、他の基地の援護に向かえというのでもいいし。
どちからと言えば、この場合は後者の方が可能性が高いか?
「アクセル代表。部屋を用意して貰ったので、私達は一旦そこで休憩しましょう。その間にMSの補給と整備はさせるとの事です」
そう告げてくるサリィだったが、素直にその言葉に頷くのは少し躊躇う。
何故なら、俺達に嫌な視線を送ってきているような奴が整備員にいた場合、ちょっと洒落にならない出来事が起きる可能性もあったからだ。
そんな俺の疑念を理解したのだろう。サリィはすぐに頷きを返す。
「整備については、私が監督させて貰います。本職程ではないにしろ、一通りの事は理解出来ていますから」
このサリィも、相変わらず多芸だよな。
さすが連合軍の上層部が五飛の監視として送り込んでくるだけの事はある。
もしかしたら五飛以外に俺達の監視も任務に含まれているのかもしれないが、それはそれで別にいい。
今のところ、俺達は連合軍を裏切るようなつもりは全くないのだから、幾らでも調べればいい。
もっとも、俺達の中でも最重要の部分……ホワイトスターの件や、俺達が異世界の出身だという事を知られるのは困るが。
もしその辺の事情を知られたら……サリィにとっては可哀相な事になる可能性もある。
個人的には、サリィには色々と感謝してるので、そこまで酷い事はしたくないんだが。
ともあれ、そうならなければ問題ないし……ホワイトスターと連絡がついたら、その時には別に俺達の秘密が知られても構わない。
いや、寧ろホワイトスターと連絡が取れるようになった場合、本格的な意味でシャドウミラーとしての活動を始めるんだから、その辺は積極的に広げる必要があるか。
「分かった。なら、そっちは頼む。俺達は休ませて貰う」
サリィがその辺を警戒してくれるのであれば、俺達も安全に休む事が出来る。
別にそこまで疲れているって訳でもないので、休む必要はないんだが……それはあくまでも俺だけであって、凛や綾子、五飛といった面々は多かれ少なかれ疲れている筈だった。
もっとも、それを表に出すような事はしないだろうが。
こうしてMSの整備の監視についてはサリィに任せ、俺達は兵士に案内されて用意された部屋へと向かう。
幸いと言うべきか、俺達を案内してくれた兵士は基地を助けに来てくれた事を純粋に感謝してくれるタイプだった。
「この部屋です。一応
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