暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic21聖王のゆりかご〜Awakening of Legend〜
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居た。地上本部警備で撃墜されかけちゃったけど、シャルちゃんのおかげで今はピンピンしてる。
「お前がそんなんでどうすんだよ。不安なのは仕方ねぇよ。でもな、それでも今は強がってでも胸を張ってなきゃならねぇんだ。ヴィヴィオのためにも、フォルセティのためにも、な」
人差し指で目を拭って、「・・・うん」頷き返した。折れそうな心を、私を待ってるヴィヴィオのために、って奮い立たせる。照れくさそうにそっぽを浮いてるヴィータちゃんに「ありがとう」ってお礼を言うと、「おう」頬を掻いて頷いた。それから「お疲れ様や、みんな」はやてちゃんやシグナムさんとも合流して、フェイトちゃん達を待つ。
「ただいまー!」
フェイトちゃん達が帰って来た。お出迎えをするために椅子から立ち上がって、食堂の出入り口に駆け寄った。そこにはフェイトちゃん、アリシアちゃん、アリサちゃん、すずかちゃん、シャマル先生、ザフィーラ、ヴァイス君、シャーリー達、そして・・・
「ん?」
何か違和感があったから、瞬きを繰り返してよ〜く見る。そしてヴィータちゃんが「小っさ!」声を出した。それでようやく自分の目が間違っていないことを知る。ルシル君の身長が、異様に縮んでるって・・・。
「ちょっ、え、どうしたん!? ルシ――えええ!?」
はやてちゃんは特に驚きを見せてる。今まではルシル君を見上げていたけど、今じゃ身長差はほとんどないし。私は「変身魔法じゃ・・・ないよね?」そう訊いてみた。でもわざわざ魔力を使ってまで身長を低くするわけもなく。だから違うって解ってるのに。
「ああ、これが本来の俺の身長だ。俺の成長は11歳の頃に止まってしまったんだ」
「11歳・・・!? そんな昔から・・・!」
「小学校の頃からずっと、変身魔法を使ってたってことかよ」
「どうしてまた・・・」
はやてちゃんとヴィータちゃんの言葉に、私も不思議に思う。わざわざ魔力を使ってまで・・・。しかも私たちが8年近くも気付かなかったってことは、はやてちゃんの家で過ごしていた間でも発動していたわけで。そこまでしてどうして・・・。
「・・・男としてのつまらないプライドだよ。親しい女の子より背が低いって、やっぱり格好つかないと言うか情けないと言うか・・・。ギリギリではやての身長より低くないのは救いだがな」
そう言ってルシル君ははやてちゃんと向かい合って、左手で自分とはやてちゃんとの身長を計るように掲げた。はやてちゃんは「なんや、顔が近なってドキドキするわ〜」って、頬を赤らめてはにかんだ。
「でも他の娘たちには全員追い越されているんだよな。フェイト、アリサ、すずか、それに・・・なのはと――」
私に振り向いたルシル君が上目遣いで私の顔を見上げた。うわぁ、本当に小さいよ。なんか可愛い
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