ハイスクールD×D 器用で不器用な赤龍帝
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。不思議な縁もちましてたった一人の女のために粉骨砕身、闘争に励もうと思います。天界へ行きましても、冥界へ行きましても、とかく土地土地のお兄さんお姉さんに御厄介かけがちなる若造でござんす。以後、見苦しき面体お見知りおかれまして今日後万端引き立って宜しく御頼ん申します」
口上で稼いだ時間分の倍加の力を開放して木場の顔面を殴り飛ばす。唖然としている姫島先輩を殺さない程度に鳩尾に蹴りを叩き込み、塔城さんの頭を掴んで埋める勢いで地面に叩きつける。この間2秒と掛ってない。
「えっ?」
「早く手当してやらないと大変ですよ。ミッテちゃん、終わったぜ。オレの平凡な人生もね」
「それ、赤龍帝の籠手じゃあ」
「そうだよ。オレが今代の赤龍帝。歴代の中で最も才能がない赤龍帝さ」
『ふん、その代わりに歴代の中で最もオレの力を使いこなしている歴代最強の赤龍帝だ、相棒』
ミッテちゃんを再び抱き上げて廃教会を後にしようとしたところで高まる魔力を感じて横に飛ぶ。滅びの魔力が通過するのを見てため息をつく。
「後悔、してもらいますよ」
出しっぱなしの赤龍帝の籠手の倍加を更に使って首を狙って回し蹴りを放つ。障壁を貼ろうがお構いなしに強引に蹴り抜いてグレモリー先輩の首から嫌な音が聞こえたけど死んではいないからセーフ。グレモリー先輩の服を漁って携帯を回収して、電話帳に会長の名前があることを確認してから廃教会を後にする。
自宅に戻って着替えと通帳を回収して書き置きを残して出る。中学までは色々と楽しかったんだけどな。親不孝なオレを許さなくていいから元気に生きて欲しい。そういう願いを込めて家に向かって頭を下げる。
歩きやすいようにミッテちゃんをおんぶしてグリゴリの拠点の一つに向かって歩きだす。駒王から離れたところで会長の携帯に連絡を入れてグレモリー先輩たちの回収をお願いする。
「本当にいいんっすか?今からでもグレモリーを皆殺しにすれば元の生活に帰れるんっすよ」
「それだとミッテちゃんが大変でしょ?詳しいことは分からないけど、ドライグから大体の話は聞いてるから。戻っても処刑か飼い殺しでしょ」
「まあ、そうなるっすかね。ウチみたいなちんちくりんだと飼い殺しはまず無いっすね」
「そうなって欲しくないから一緒に付いていくよ。赤龍帝ならそれぐらいの価値があるはずさ」
「けど、どうやって上に報告するっすかね?」
「ミッテちゃんの魅力にメロメロになったとでも報告すればいいよ」
「……いやいや、それはないっしょ」
「オレ、廃教会での口上、結構本気だよ」
「……いやいや、嘘っしょ」
「う〜ん、ストレートに言った方が良い?」
「……本気なんすか」
「本気だね。一人の男としてミッテちゃん、ミッテ
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