ハイスクールD×D 器用で不器用な赤龍帝
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ん、マジ天使。あっ、堕天使だったか。どっちでもいいや。
「有名人ってのも大変なんですね」
「まあ、オリンピック委員会と世界陸上連盟を真正面から批難して世論を味方につけたからな。今度のオリンピックから陸上競技が外れるみたいだし、かなりの人数のスポーツ選手が引退しちゃったしな。スポーツ業界から恨まれまくってる。この前も潰れたスポーツ用具専門店の社長に襲われたしな。返り討ちにしたけど」
「そう言えば捕まってましたね」
「はあ、何処で人生間違えたんだろうな。オリンピックになんて出るつもりはなかったのに」
「そうなんっすか?」
「おうよ。真面目に陸上をやっている人たちには悪いけど、オレはただ体を鍛えてただけで、陸上のための努力なんてしたことがない。それなのに世界記録なんて出して、金メダルの総ざらい。手を抜けばよかったんだろうけど、オレは勝負事で負けたくなかった。そうしたらオレだけ追加の検査で2週間も拘束されたってのに、まだ不正を疑う大人に愛想が尽きた。だからあんな発言をしたんだ。今の生活のことを考えると後悔してるけど反省する必要性は感じられないな」
そんな話をミッテちゃんに愚痴って心がスッキリした。ドライグは適当に聞き流して相槌すら打ってくれないから、あまり心の整理にはつながらないんだよね。
「今日はありがとうね、ミッテちゃん。また会えると嬉しいんだけど」
「しばらくはここらへんにいるっすよ」
「そっか。それじゃあ、今度会った時はお礼させてよ」
それからミッテちゃんと何回か会ってデートもどきを繰り返して、友達以上恋人未満程度にはなれたと思う。だから、この現状に後悔はないさ。
「貴方は、兵藤君?」
「どうも、グレモリー先輩方。助けに来たぜ、ミッテちゃん」
グレモリー先輩にとどめを刺されそうになっていたミッテちゃんをお姫様抱っこで拉致って助けた現状をオレは受け入れよう。前提条件が違うんだ。原作だなんだってことは目安にすらならない。それがどうした。今、オレが抱いているのは確かな現実だ。誰でもないオレが決めた道だ。
「ば、バカっすか!?何しに来たんっすか!!折角レイナーレさん達にも報告誤魔化して殺さないで済むようにしてたのに」
「ミッテちゃんが殺されちゃうとまたぼっちだからね。それだけで助ける理由には十分だよ」
「いくら人間の中じゃあ最高峰の身体能力を持ってるからって悪魔を相手にするなんて無理っすよ!!」
「無理だったらその時は一緒に死んでやるさ。まあ、そんな未来は訪れないさ」
ミッテちゃんを降ろして盾になるように前に出て、両手に赤龍帝の籠手を装備する。
「改めまして私、生まれも育ちも駒王で、性は兵藤、名は一誠。皆様共々人には言えぬ秘密があります
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