ハイスクールD×D 器用で不器用な赤龍帝
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き刺さる。やっといてなんだけどアレは痛い。ゲオルグが集中できなくなったのか絶霧の結界が解ける。
「おいおい、この程度の力で世界を壊すなんてよく言えるよな。英雄の力でって言うけど、人外であるヤハウェの力の神器と神滅具に頼ってるし、何がしたいんだ?あと、オレは英雄でもなんでもないぞ。ただ、超高効率で鍛えてるだけの一般人だぜ。まあ、今はドライグの力も借りてるけどな」
両手の籠手を打ち鳴らしてから再び構えを取る。この程度なら禁手化する必要もないな。
「貴様、何故オレたちの思いが分からん!!」
「いやいや、人外が居るからって何か不都合でもあるか?普通に生きていれば関わることなんて滅多にないし、普通に出会うぐらいなら普通の他人と変わらないだろう?」
「はぐれに殺されたり、食い物にされている者もいるんだぞ」
「人間同士でも殺したり食い物にするだろうが。お前さあ、ただ持ってる力で好き放題したいだけなんだろう?建前は良いから本音で言えよ。オレの心には全く響かないな」
オリンピックの時からそういう人の心を読むのに慣れた所為で曹操の心が手に取るように分かる。ようするに中二病なんだよ、こいつ。自分は選ばれた人間なんだ。だから普通の暮らしなんて嫌だ。皆に崇められたい、持て囃されたい。そんな気持ちでいっぱいなんだよ。その分、ヘラクレスの方が良いな。あいつは自分に正直だ。暴れたいから暴れる。実にシンプルで分かりやすい。まあ、暴れたい気持ちはさっぱりだから絶対に混じり合うこともないけどな。
「とりあえず、力不足だ。出直してこい」
黄昏の聖槍を殴り砕き、曹操をパワーボムで沈める。黄昏の聖槍を砕いた時に何か光のようなものが赤龍帝の籠手に触れた気がするが気のせいだろう。
「ジャンヌだっけ?隠れてるのは分かってる。とっとと全員連れて帰れ。それから伝言を預かってろ。お前らは一流の使い手に出会ったことがないから神器なんて物に頼りっきりになるんだよ。もっと人間の力を信じろよってな」
「あの、兵藤一誠さんっすよね?ファンです、サイン下さい」
「久しぶりにストレートに言われたな。いいよ」
いきなり原作から外れたけどこの程度なら大丈夫のはずと自分に言い聞かせながら差し出された手帳にサインを書く。あと、本当に純粋なファンなんだろうな、ミッテルト。涙が出そうだぜ。
「ちょっ、どうしたんっすか!?いきなり泣き出して」
「……ごめん、久しぶりにまともな会話ができて嬉し泣きに近い」
「……あの、時間があるならちょっと話でもどうすか?」
「ありがとう」
学園でも家でも腫れ物扱いに近いからぼっちなんだ。ぼっちでも平気な人たちを尊敬するわ。結構キツイよ、ぼっち。そんな愚痴に付き合ってくれるミッテちゃ
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