ガンダムW
1567話
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攻めている場所にシャドウミラーが来るとは思ってなかったでしょうし。だからこそ、こちらの対処の為にさっきの部隊を送ってきた。けど、その部隊もあっさりと撃破されてしまった。それも、シャドウミラーには被害を与える事もなく。……この状況で、まだ基地攻めをしようなんて考えるのは、よっぽどの楽天家でしょうね」
サリィの言葉も理解出来る……が、実はさっきの戦いでも結構こっちにダメージはあったんだけどな。
勿論目に見える意味でのダメージではない。
推進剤やエネルギー、弾薬の消費といった風な意味でのダメージだ。
エアリーズの中を突っ切って真っ直ぐMS輸送機に向かったので、そこまで大きな被害はなかった。
だが、それでもドーバーガンやビームサーベルといた武器を使用している以上、エネルギーはそれなりに減った。
また、推進剤の問題もある。
いや、寧ろこっちはエネルギーとかよりも深刻だろう。
何故なら、トールギスも先程かなり派手に機体を動かしているので、エネルギーよりも推進剤の消耗の方が激しいのだ。
「こっちも消耗を考えると、大人しく向こうが撤退してくれるのなら助かるけどな。まだそれなりに余裕はあるけど、出来れば連戦はしたくない」
「ふんっ!」
俺の言葉を聞いていた五飛が、不愉快そうに鼻を鳴らす。
……何だか五飛のこういうところ、イザークに似ているよな。
五飛とイザークか。
実力そのものはイザークの方が圧倒的に強いが、似ているのは性格だ。
だとすれば、五飛も恋人が出来れば性格が変わる可能性があるな。
その第一候補は、やっぱりサリィか?
「取りあえず基地に向かうか。MSの整備は補給もする必要があるしな」
「ええ。その辺はもうパイロットに頼んであるから、心配はいらないわ。アクセル達は少しでも休んでなさい」
凛の言葉に、俺達はそれぞれ頷いて椅子へと座る。
……五飛も凛や綾子は自分よりも上位の存在だというのは認識してるのだろう。
大人しくその言葉を聞き、椅子へと座る。
「はい、アクセル。喉が渇いたでしょ」
「悪いな」
凛から渡された冷えた紅茶に、口を付けて飲んでいく。
冷たく、微かな甘さを感じられる液体が身体の中に染みこんでいくのが分かる。
……まぁ、すぐに魔力に変わるんだが。
ともあれ、紅茶を飲んで一旦落ち着く。
どのみち今の状況で俺達がやるべき事はない。
救援に向かう予定だった基地も、既にOZが撤退している以上、急いで向かう必要もないだろうし。
「で、これから基地まで行ってどうするんだ? もうOZが撤退しているのなら、俺達が基地に向かう必要もないだろ?」
「そうですね。ですが、万が一の可能性もありますから、行っておいた方がいいかと。それに、整備や補給の
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