暁 〜小説投稿サイト〜
聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
776部分:第百十九話 神に近い男その三
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

第百十九話 神に近い男その三

「聴覚をです」
「神の聴覚を奪ったというのか」
「まずはそれです」
「そう来たか。だが」
「貴方は耳を使わずともその技を放つことができますね」
「そうだ、では次は何だ」
「これです」
 次はだ。舌が動かなくなったのである。
「口か」
「口で話されることも止められましたか」
「今度は口だというのか」
「そうです。口です」
 また言うのだった。
「所謂味覚です」
「それも奪ったか」
「そして次は」
 シャカが今言うとだった。何も匂わなくなった。それでまたセブンセンシズを使った。それで臭覚を取ることに決定してみせたのである。そうしてみせてだ。
「これです」
「目か」
 目が見えなくなった。ケーレスはまたセブンセンシズにした。 
 四つの感覚がなくなった。彼はその四つでは感じられなくなったのだ。 
 だがそれでもだ。彼は言うのだった。
「確かに感覚を奪われることは辛いものだ」
「その通りですね」
「しかしそれはセブンセンシズに目覚めていない者」
 それだというのだ。
「神は既にセブンセンシズを手にしている。それでどうして感覚を奪われてどうなるのか」
「それですか」
「それでどうなるのか」
 また言うのだった。
「私にはどうということはない」
「どうということはないか」
「そうだ、どうとでもない」
 あくまで強気のケーレスだった。実際に彼は見えてもいるし聞こえてもいる。それは確かだった。
「現にこうして全て感じられているのだからな」
「話されてもいますし」
「では何故それをする」
 あらためてシャカに問うのだった。ここでシャカはまた仕掛けた。
 それで触覚もなくなった。それで技は消えたかというとだ。
 まだ残っていた。そうしてだった。
「この通りだ。私はセブンセンシズで攻撃を出しているからだ」
「出しているからですか」
「そうだ、出している」
 また言ってみせたのだ。
「こうしてだ。だが」
「だが?」
「貴様が何を考えているのかを知りたいものだ」
「私が何を、ですか」
「そうだ、何を考えている」
 言いながら技の攻防を続けている。その中では誰もが同じだった。
 そのうえでだ。また言うのであった。
「今度は最後の感覚も奪うか」
「はい思考を」
「奪うのなら奪うといい」
 自分から言ってみせるのだった。
「好きなようにするのだ」
「それでどうにもならないというのですね」
「そうだ、何度も言うがだ」
「セブンセンシズがあるからこそ」
「セブンセンシズは誰にも消せはしないものだ」
 ケーレスの自信はここにあるのだった。その消えないものにだ。
「誰であろうともな。それこそだ」
「貴方の命がなくなるまで」
「そうだ。
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ