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ファンタシースターオンライン2 -銀色を包む琥珀色の星-
第6話 終わりの始まり
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バルバテスは、アザトスの言葉をかき消すほど大きな声で、メンバー全員に聞こえるような声で、そう言った。メンバーは顔が引き締まり、気合いを入れ直す。無謀な戦いなのは、マスターであるバルバテスが1番分かっていた。だが、無謀な戦いだからといって、仲間の命を諦めることには繋がらない。それが彼の考えだった。

アザ「…ふっ…全く…うちのマスターには敵わないな…」

メンバーは一斉にダークファルスへ攻撃を開始する。確かに目の前のダークファルスは強い。今までのどんな敵よりも、遥かに強い。が、相手は1体。こちらの連携攻撃でその強さは縮められる。少なくとも五分五分までは縮められるだろう。そしてもう1つ。ダークファルスの再生能力だ。厄介な能力だが、簡単な話、その再生能力が追いつかないほど速く、ダークファルスにダメージを与えればいい。そうすれば死へ繋がるはず。これは賭けだった。複数人によるヒット&アウェイ、後方からの遠距離攻撃でダメージを休みなく与えていく。そしてついに…

ガクンッ

「くっ…」

ダークファルスの身体に限界が訪れ、身体のバランスを崩す。

バ「今だよ!ツヴァイちゃん!ラフィルちゃん!」

ツヴァイとラフィルが突っ込み、ツヴァイのツインダガーとラフィルのダブルセイバーが、ダークファルスの身体を切り裂く!その斬り傷はかなり深く入った。ガクッ…とダークファルスは膝を着き、そのまま微動だにしなくなる。

アザ「やった…のか…?」
バ「いや…まだ生きてます…でも、再生能力が追いついてない。今がチャンスです!トドメを…」

そう言いかけた。

「…やっぱり…こんな…アークスとも…ダークファルスとも言えない姿じゃ…勝てない…か」
バ「くっ!これで、終わりだ!」

バルバテスはダークファルスの首目掛けて、ソードを振り下ろす。振り下ろそうと…した。

「…仕方ない…これも…マスターに…会うためだもんね…マスター…私のこと…嫌いにならないかな…」

そう、口にした瞬間、ダークファルスを中心に爆風が起き、メンバーは後方に吹き飛ぶ。

こ「な…なに…?」

煙が晴れ、そこに立っていたのは…先ほどのダークファルス…とは少し違うようなダークファルスが立っていた。先ほどのダークファルスがアークス寄りの姿に対し、今の姿はダーカーよりの姿だった。翼と尻尾が生え、かなり化け物らしくなったと言うべきだろうか。更に、先ほどの傷は完全に塞がっていた。

く「はは…こりゃまた…化け物だね…」
わ「変身して、更に傷まで回復するって…どんなチート能力なのさ…」
メ「流石にこれは…連携でどうにかなる相手じゃなさそうですわね」

ダークファルスは、右腕を掲げる。そこへ紅く禍々しい槍が出現する。その矛先を、メンバーの後方にある、採掘
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