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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
模擬戦
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そうでしたが思わぬ方向や手段で攻撃された時に結果的に細かい指示を与える事は出来ますが、決断までに少々時間がかかっているので、敵の動きを見てリアルタイムで手を打つのが苦手な印象があります。恐らく判断材料になる部下の行動限界や対応能力の把握と配慮がやや甘いからなのかも知れませんね。」遠野中尉はやや、型にはまりすぎて杓子定規なところがあるので、応用力がイマイチな気がするしね。
真面目なんだけど、堅物?って感じかな。

「なるほど、私はトーノ中尉は色々と求めすぎて、やや優柔不断な傾向にあるのかと思っていましたが、確かに判断の前提となる戦力把握能力に難があるとすれば、それも納得出来ますね!」うん、アントワープ先生の仰ることもそう間違いではない気がするけどね・・・・・だけど、それなら遠野中尉は指揮官失格だよね?

――――そして模擬戦は中間地点でのレッド・ブルー両チーム接敵による幕開けであった。
「築山少尉、右だ!牽制しろ!笹川少尉は後方警戒!」レッドチームの碓氷機と中川機の襲撃に対し、遠野は矢継ぎ早に指示を出す。
次の瞬間、築山機のライフルから模擬用低出力レーザーが照射され、近づいて射撃しようとした中川機が回避に移り、離脱する。
『チッ、外したわ。勘がいいのね・・・・でもこの次は必ず落とす!』築山はひとり呟きながら中川機を目で追う。
「築山少尉、その調子、だけど深追いは禁物だ!」放っておくと中川機を追撃しそうな態勢であったために、遠野が釘をさす。
「了解!」築山はやや残念感があったものの、遠野の指示に素直に従った。

『むぅ、まるで光線級に狙われた時みたいで落ち着かない・・・・でも今なら避けられる。』
中川は築山の攻撃を躱す事に成功したが、光線級に照射された時のような焦りを感じた。
だが、すぐに地球の戦術機よりかなりの高機動を誇るスクワイエルに搭乗していた事を思い出し、気を落ち着かせる。

―――そしてその頃、ブルーチームの拠点に孝之と慎二が到着する。
「慎二!敵の拠点ってあのでっかい戦艦のブリッジだよな?」孝之が望遠モードのマルチモニターを通して映るエルガウェインR級戦艦を見ながら慎二に問いかけた。
「ああ、確か“ガムス”だっけ?」慎二が応える。
「ようし!いただきだ!」孝之はそう叫んで攻撃態勢にうつる。
「おい待てって!待ち伏せがあったらどうするんだよ!」慎二が慌てて孝之を止めようとしたその時、レーザーが照射されて孝之機が被撃墜モードになる。
「うおあ!マジか?」慎二は自機にも照射されてきたレーザーを避けながら叫んだ。

『よし!1機撃墜!あとは1on1、負けませんよ、少尉殿。』シーモアは艦橋の裏に隠れて待ち伏せをしていたところ、鳴海・平の両機が接近、鳴海機が割と無警戒で突っ込んで来たため楽に撃破した。
さすがに平機
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