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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
模擬戦
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ている。
対して遠野たち帝国本土防衛軍のメンバーは、物量で押してくるBETAに対してはエレメントという概念はあるものの、どちらかというと中隊ごとに運用を行い、可能な限り火力を上げて対処するという方策が取られていた。
まさに個々の戦技を生かす戦術と集団の特長を生かした戦術の違いである。
恐らく彼らはエレメントごとに分散させて拠点防衛本隊と陽動を別個に運用してくるだろう。
それならば・・・・・。
遠野が取った策はこれだった。
「シーモア軍曹、拠点の防衛をお願いできますか?」
「はい、中尉殿、了解であります!」シーモアは快諾した。
彼にとっても急参加の中隊での連携を求められるより単独での行動許可が出たことは嬉しい限りであった。
「お任せください。拠点を守り切って見せますよ!」
遠野の中隊所属ではないので連携はやや難しいものの、シーモアのスクワイエル操縦技量は間違いなく遠野たちよりも遥かに上等である為、彼単独に拠点防衛を任せて残りの部隊全軍での進撃を選んだ。
「ただし、接敵の場合は1機増援するので、なるべく持ちこたえる方向で頼む。」遠野は作戦上の追加点を指示した。
「了解!」シーモアは不敵な笑みを浮かべながら応える。
「よし、それでは全機、フォ−メーション・アローヘッド・ワン(楔壱型)で突入するぞ!」
「「「「了解!」」」」
「さて、始まりましたね。カミナガ中佐はどのように予想しますか?」レーダーモニターをチェックしながらアントワープが何気に訊ねてきた。
・・・・えっと、どっちに賭けるとかじゃないよね・・・・?
「そうですね、模擬戦で見た限りですが碓氷中尉の部隊はエレメント重視のようなので物量で押されたら不利でしょうが、ある程度持ちこたえて別働隊をうまく使えば拠点撃破出来るでしょう・・・実際にそれを狙っているふしがありますね。ただし、シーモア軍曹の防御を突破出来れば・・・・ですが。」とりあえず見た感じこんなところかな。
彼らの腕ではシーモア軍曹を倒すのはかなり難しいだろうな。
「やはりそう見えますか・・・・さすがですねカミナガ中佐!実はもっと新兵に近い立場の者を当てようかと思ったのですが、それでは彼らも勉強にはなりませんから・・・・ね。」アントワープはちょっと意地悪そうな表情でモニターを見ている・・・・・あ?!今軽く口角上がったよね?微笑ってるよね?コワイヨー!・・・・・・・・。
でも本気で賭けようとかじゃなくて良かったよ・・・。
「ところでブルーチームについてはどう思いますか?」アントワープは先ほどの表情をあらためて俺の方を見て言った。
「ええと、遠野中尉の部隊は部隊単位での行動に重きを置いているようですね。突破力はあると思いますが、臨機応変な細かい対応がやや難しいのではないかと感じます。たとえば模擬戦の時も
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