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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
773部分:第百十八話 閉じられている目その六
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ならばその程度では」
「こういうことだ。私の相手はだ」
「私ですか」
「そうだ、さあバルゴよ」
 そのシャカへの言葉だ。
「今こそだ。その瞳を開くがいい」
「そうですね」
 シャカの言葉が動いてきた。
「時が来たようです」
「ようやくだな」
「では。ケーレスよ」
 彼に名前を告げての言葉だった。
「貴方に見せましょう。いえ」
「いえ、か」
「聖闘士になることを志してからはじめてです」
 そこにまで至るというのだ。
「私が目を開くのはです」
「そうか、それ以来か」
「ですが今こそです」
 その目はまだ閉じたままだ。しかしだ。
 小宇宙の高まりが最高潮に達した。そして。
 今シャカの目が動いた。ゆっくりと。
 開かれるそれはただ開かれるだけではなかった。そこには底知れぬものも存在していた。


第百十八話   完


                2010・5・1

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