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ドリトル先生と沖縄の蛇達
第九幕その一

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                 第九幕  ハイに会って
 先生達は森に向かいますがその途中で十時になってでした、森の中でティータイムとなりました。
 先生は安座間さんが出してくれたアイスミルクティーを飲みながら言いました、今日のティーセットはビスケットにシュークリーム、そしてオレンジです。
 そのオレンジを食べつつです、先生は真喜志さんに笑って言いました。
「暑い場所のオレンジはいいですね」
「はい、とても」
 真喜志さんもオレンジを食べながら先生に応えます。
「美味しいですね」
「そうですね、それとです」
「それと?」
「こうしたものもですね」
「持ってきていますので」
「お昼も三時のティーセットも持って来ていますので」
 安座間さんがにこりと笑って先生にお話しました。
「ご安心下さい」
「三時のものもですか」
「はい、今と同じお茶ですか」
「アイスミルクティーですね」
「それを持って来ています」
「有り難いですね」
「それと先生は」
 ここでまた言った安座間さんでした。
「アイスミルクティーも飲めるんですね」
「そうです」
 その通りという返事でした。
「日本に来てから」
「そうなったんですね」
「実はイギリスにいた時はミルクティーだけだったにしても」
「ほっとだけで」
「ホットミルクティーしか飲みませんでした」
 そうだったのです、かつての先生は。
「それが日本に来てから」
「こうしたお茶もですか」
「はい、飲む様になりました」
「他のお茶もですね」
「そうなりました」
 ミルクティーやお抹茶、中国のお茶もです。
「ロシアンティーも」
「ジャムを舐めながら飲む」
「あちらも飲む様になりました」
「それは何よりです、イギリスの方は」
「ホットミルクティーしかですね」
「飲まない方が多いので」
「冷たいものはです」
 ミルクティーでもです。
「飲まないですね」
「イギリスでは」
「はい、そうです」
「ですからどうかと思っていましたが」
「日本にいて変わったので」
「そういうことですね」
「そうです、それと」
 さらにお話する先生でした。
「今の僕は暑い時はです」
「冷たいものをですね」
「飲んでいます」
「そうですか」
「はい、そうです」
 その通りというのです。
「そうなりました」
「イギリスにおられた時と変わって」
「本当に変わりました」
 ご自身でも言うのでした。
「このことは」
「そうみたいですね」
「他のことも色々変わりました」
「お茶のこと以外も」
「こうしてスーツを着ることが常ですが」
 それでもというのです。
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