ガンダムW
1566話
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スやトーラスのように空を飛ぶ事は不可能である以上、飛ぶのではなく跳ぶ……スラスターを使った跳躍だ。
だが跳躍もリーオーならともかく、ガンダムのような高性能MSが行えば話は変わる。
リーオーでは決して到着出来ない位置にまで跳躍したシェンロンガンダムは、ビームグレイブを使って数機のエアリーズを両断し、次に右腕を伸ばしてエアリーズを捕まえる。
勿論そのエアリーズも、空を飛ぶというのはかなりシビアな状況で飛んでいる。
とてもではないが、ガンダム1機がぶら下がっている状況で飛ぶような事は出来ない。
だが、飛ぶ事は出来なくても、滑空のような状況にするのは可能だ。
そうして普通に落下するよりは大分遅い落下になり……次の瞬間には、右腕を伸ばして掴んでいたエアリーズを用済みと言わんばかりに撃破し、地上へと落下していく。
そうなれば当然シェンロンガンダムも地上へと向かって落ちるのだが、再びその状況からスラスターを使って上昇し、ビームグレイブで1機を両断したかと思うと、別のエアリーズに右腕を伸ばして掴まる。
……うん、まさか空を飛べないというのを、こんな行動で覆すというのは俺にとっても完全に予想外だった。
だが、俺以上に予想外だったのはOZのエアリーズ部隊の方だろう。
まさかこんな手段を使われるとは思っていなかっただろうし、何より大きいのはやっぱりガンダムが連合軍に味方をしているという事だろう。
エアリーズ部隊は完全に混乱し、陣形も何もあったものではなくなっていた。
精鋭揃いのOZだが、やはり予想外の出来事にはこんな風に驚くんだな。
そして気が付けば、もうトールギス用に取っていた隊形? 何それ? といった状況になっている。
「エアリーズ隊はお前達に任せる。俺はMS輸送機の方を叩く」
『了解』
『ふん!』
綾子と五飛、それぞれからの返事を聞くと、トールギスのスーパーバーニアを使ってエアリーズ隊の後方にいMS輸送機へと向かって移動する。
本来なら近づいてくるトールギスに対し、エアリーズ隊がチェーンライフルを使って集中攻撃……という予定だったのだろう。
というか、近接装備のないエアリーズにとってトールギスをどうにかするにはチェーンライフルしかない。
他の武器としてはミサイルもあるが、ミサイルの速度を考えるととてもではないがトールギスには追いつけない。
チェーンライフルの方が弾丸の速度は上なので、トールギスに対抗するにはその選択肢しかない訳だ。
だが……トーラスとシェンロンガンダムによる攻撃で、既にトールギスを包囲する為の陣形は崩れてしまっている。それどころか、予定外の……特にシェンロンガンダムによる攻撃で、エアリーズ隊は完全に混乱してしまっていた。
そんな状況で、自分達に真っ直ぐ突っ込んで来る
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