ガンダムW
1566話
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続いてトーラスやシェンロンガンダムも射出されてきたのを見ながら、スーパーバーニアを使って空中で体勢を整える。
そしてトールギスの映像モニタに映し出されたのは、通信にあったようにMS輸送機と、その護衛のエアリーズの姿。
エアリーズが護衛としてついているのは、やはりトールギスの性能を警戒しての事なのだろう。
OZ側にとって、それ程こっちの機体を評価していると思えば、嬉しいのやら、残念なのやら。
「俺が突っ込むから、綾子と五飛は援護を頼む」
『待て。俺もか』
「そもそも、シェンロンガンダムは空中の敵に対してはあまり有効な武器はないだろ。勿論、跳躍をすれば攻撃は可能だろうが」
『……了解した』
へぇ。てっきりもっと反論してくるのかと思ったが、こうもあっさりとこっちの指示に従うとはな。
これも、力の差をはっきりとさせたからか?
だとすれば、それなりに扱いやすい存在になったと言えるんだろうが。
「なら……戦闘開始だ」
そう告げると同時に、スーパーバーニアを全開にしてOZの部隊へと突っ込んでいく。
既にMS輸送機からはエアリーズが射出されており、当然のように自分達に向かって近づいてくるトールギスに向かい、チェーンライフルが撃ち込まれた。
だが、スーパーバーニアを使いこなしている今の俺に、そんな攻撃が通じる筈もない。
……まぁ、機体の反応速度が遅いので、その辺を加味してかなり加減しながらスーパーバーニアを操作する必要があるが、その辺は慣れだろう。
殆ど直角に近い軌道を描きながら曲がり、そのまま再び一気に前に出る。
バレルロール回転をしながら、前に出る。
上下に激しく機体を揺らしながら、前に出る。
そんな動きをしながら、真っ直ぐに突っ込んで行く。
この世界の人間であれば、間違いなく加速や減速によるGで意識を失う……どころか、命すら危ういだろう軌道。
だが、混沌精霊である俺にとっては、この程度の動きは全く問題なく……それどころかまだ余裕がある動き。
そんな軌道で近づいてくるトールギスは、エアリーズ隊にとっても正面から当たるのは不可能と判断したのだろう。一瞬の戸惑いの後、トールギスを包囲するように動き始める。
だが……トールギスの動きに意識を奪われ、俺にだけ攻撃を集中させたのは明らかにミスだったな。
次の瞬間には、エアリーズ部隊の中の数機にビームが命中し、一撃で撃破されていく。
ドーバーガンではなく、トールギスの後方にいた綾子のトーラスが放ったトーラスカノンだ。
トールギスについてはともかく、綾子のトーラスについての報告はなかったのだろう。
見て分かる程にエアリーズ隊が動揺し……そこに突っ込んだのは、ビームグレイブを手にしたシェンロンガンダム。
勿論トールギ
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