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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
贖罪-エクスピエイション-part4/学院の危機
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な」
「呑気な言い方をする。貴様が大事にしている生徒が人質にされているのだぞ。それだけじゃない。学院勤務の平民たちも同様だ」
アニエスからもきつく言われ、コルベールは中の様子を覗き込むと、その顔が蒼白になる。
「奴の狙いは…ウルトラマン、か」
「ウルトラマンが狙い?」
さきほどメンヌヴィルがオスマンたちに告げていた、学院襲撃の理由をシュウが口にすると、それについてタバサがどういうことかと尋ねてきた。
「奴は言っていた。ウルトラマンを殺すことが、ここに派遣された理由だと。食堂の連中は、ウルトラマンをおびき出すための餌で人質なんだ」
「卑劣な奴らだ」
内部にいるメンヌヴィルに対して怒りを覚えるアニエス。
「でも、人間なのにウルトラマンと戦うつもり?いくら人質がいるからって、ちょっと危険じゃないかしら?」
キュルケも人質を取っているメンヌヴィルがウルトラマンを狙っていると聞いて、それは果たして有効な手なのかと疑う。確かに自分がもしウルトラマンだとしたら、人質をたてにされては迂闊に手を出せないだろうが、彼らの持つ特殊な技で人質を救い出すことだって考えられる。
「もしかしてあの男は…人間じゃない?」
タバサがシュウに、メンヌヴィルに対して一つの予想を口にする、彼は頷く。
「ラグドリアン湖で女王が誘拐されたのを覚えてるか?あのときの黒い巨人が、奴だ」
「なんだと…!」
アニエスたちは驚く。黒い巨人…ダークメフィスト。その正体があのメンヌヴィルという男。そうなれば、あの男が今行っている非道な行いも頷ける。しかし一番意外なことに、コルベールが驚いていた。
「どうしてそこでミスタが一番驚くわけ?あなた、あの男と会ったことがあるのかしら?」
キュルケがコルベールのリアクションについ戸惑いを覚えたが、まぁ、臆病者だからあの男の脅威に慄いただけだろうと考えた。
「しかし、ウルトラマンがいつ来るかどうかなどわからない。まして、彼らに頼ってばかりでは、我々銃士隊の名が泣く。なんとして人質を救出せねば」
アニエスの言うとおり、人間たちから見ればウルトラマンは突拍子もなく現れる存在。常に当てにするには無理がある。
「確かに…あの男の目を見ればわかる。今すぐに、誰でもいいから焼き殺したいとうずうずしている目をしている」
シュウはメンヌヴィルの目を、隠れながら窓から覗き込む。奴の体が少し震えている。恐怖ではない、興奮しているのだ。甘美なるディナータイムを待ち望んでいるあまりに。
「しかも人質を見張っているのも人間じゃないな」
「えぇ?どう見ても人間じゃない」
さらにもう一つ、危惧すべき事実としてシュウが明かしてきたことに、キュルケは耳を疑う。
「あいつらはビーストヒューマンだ。奴らを見てみろ」
シュウから言われたとおり、コルベール、アニエス、
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