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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
贖罪-エクスピエイション-part4/学院の危機
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したようだな」
オスマンがそこまで言いかけたところで、メンヌヴィルは軽く笑った。
「君たちの目的は………ウルトラマン、そうじゃろ?」
「そうだ、俺はウルトラマンと戦うためにここに遣わされたのだ。
お前たち人間を守るために、己の身を削ってでも正義を執行する光の勇者、ウルトラマン。そんな英雄様が、人質にされたお前たちを無視するはずがないからな。
だが、ウルトラマンの生き死にまでは問わない。生きていても、奴を捕まえて連れてくるだけでも、依頼主は納得してくれるそうだ」
それを聞いて、食堂内に捕まった人質全員に衝撃が走った。ウルトラマンを殺すために?正気なのか?そんなざわつきが起きたが、静かにしろ!とメンヌヴィルが再び怒鳴ったことで全員が黙った。
「ウルトラマンの強さは君も知っているはずじゃ。悪いことはいわん。すぐにこのような真似はやめた方が君の身のためではないかね?」
人間であるはずのなに、ウルトラマンを殺すために現れたというメンヌヴィルに忠告めいた言葉を告げる。いくら人質をとっても、ウルトラマンのことだ。奇跡に近い行動を起こして人質を救えるのではないのか?こんなことをしている時点でウルトラマンだけでなく、彼自身の首だって絞まるはずだ。そんな憶測にも予想が過ぎる。
そうだ、きっとウルトラマンが助けてくれる。そんな期待が、闇に閉ざされていく生徒たちの心に希望の光を差し込ませた。
が、メンヌヴィルは鉄製のメイスでオスマンの顔を上げさせる。
「人質の分際で俺を気遣うとはずいぶん余裕があるな。だが、安心しろ。俺には奴らを殺せるだけの力を授かっているのだからな。以前は一人、依頼主の命令で殺すことはかなわなかったが敗北させ捕縛することはできたぞ」
メンヌヴィルはニヤッと邪悪な笑みを見せながら、耳を疑わせる言葉をオスマンたちに言った。当然、一瞬嘘だと思った。しかしメンヌヴィルがふざけて嘘を言っているようにも見えなかった。
「あぁ、楽しみだな。強敵を今度こそ焼けるのか。強敵と戦い、焼き殺す。戦場の醍醐味というものだ…昔の俺は弱者でも悲鳴を上げさせながら焼くことさえできれば満足だったのだが、今じゃそれだけじゃ足りぬ。やはり焼き応えのある奴でなければ気がすまない。
焼け焦げたウルトラマンの死体の臭い…早く嗅ぎたいものだな」
あまりにも狂気に満ちたメンヌヴィルに、生徒たちも絶句する。この男は、本気でウルトラマンを殺すつもりなのだ。しかもそれだけの絶対的自信と力がある。
「その前に、前菜としてこいつらのうちの誰かを焼いたら、さらにウルトラマンは戦意を高揚させるかもな。さらに刺激のある戦いができる。その後で奴を焼けば…くくくく」
陶酔するメンヌヴィルのあまりの狂気に、特にメンタルの弱い生徒が何人か気絶したほどだ。人質の一人や二人、その気になればすぐに焼くつも
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