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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
贖罪-エクスピエイション-part4/学院の危機
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を蹴破って外に出る。シュウはそれを追い始める。
「いかん、深入りしてはいけない!」
コルベールの声が聞こえたが無視した。こいつだけはここでしとめなければならないのだから。
校庭を飛ぶメンヌヴィルが、上空からシュウに向けて炎を飛ばす。シュウは即座にエボルトラスターを眼前に構えると、メンヌヴィルの炎はエボルトラスターから発せられたバリアによってかき消される。そして逆にシュウが弾丸を飛ばし、メンヌヴィルはそれを避けていく。それを繰り返した果てに、二人は校門の外まで移動し、そこで改めて互いに向き直った。
「くく…ははは…こいつは驚いたな!どこかで感じたことのある温度があると思っていたら…はははははは!!」
シュウと向き合って、突如メンヌヴィルは狂気に満ちた高笑いをあげだした。
「その温度…本当に貴様がここにいるとは思わなかったな、ウルトラマン!!
依頼主から聞いた名前だと…ネクサス、人間の名前は確か…クロサキ・シュウヘイ…ずいぶん変わった名前だから奇妙に印象に残ったぞ。
なるほど、通りで俺の炎を防ぐことができたわけだ。しかし、またこうして会えるとはな!アルビオンでダイナとかいう別のウルトラマンのおかげで貴様に逃げられて以来、どこに消えたのかと心配していたぞ!貴様ほどの戦士との戦いを楽しみ、そして焼け焦げた臭いを嗅げなくなるのではと、なぁ!!」
嫌悪感を露にした目つきで、シュウはメンヌヴィルを睨んだ。
「………教えろ。アスカを…どうした?」
沸きあがる激情のあまり、彼の声は震えかけていた。
「アスカ?あぁ、ダイナのことか。さぁな。今頃は依頼主の元に置いておいたよ。少なくとも生きてはいるだろう。…そう、『少なくとも』、な」
少なくとも…つまり、生きてはいるが…アスカの身に起こっているかもしれない残虐な事実を予想し、彼は怒りをさらに高めた。
「なんだ?女を焼かれただけじゃ怒り足りないか?いいぞ、炎のようにもっと怒れ!貴様も俺と同じ同類なのだ!」
「…一緒にするなと、前にも言ったはずだ」
さらに、モルヴァイアが作り出した幻影の愛梨のことも話に持ち上げてきたことで、幻影とはいえ彼女を目の前で焼き殺した彼に対する怒りが彼を支配しようとしていた。
そして、エボルトラスターをついに取り出した。そろそろ、こいつの口を永遠に黙らせなければならない。これ以上こいつのせいで、被害を拡大させるわけに行かないのだ。
「そうでなくてはな。さあ、もう一度心行くまで殺しあおうではないか!そしてお前の焼け焦げたにおいをかがせてくれ!!」
「貴様との縁もここで切り捨ててやる」
懐からダークエボルバーを取り出したメンヌヴィルは、それを左右に引き抜き、闇の波動に身を包んだ。シュウもエボルトラスターを鞘から引き抜いた。
瞬間、まばゆい光とドス黒い闇が互いに拮抗し合いな
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