【ハリー・ポッター】編
179 酬い
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
たく思う」
(……おいおいマジすか…)
その時、ダンブルドア校長の云う報酬≠ェ何なのかを察した俺は頭を抱えたくなった。
……隣のアニーがどんな表情をしているのかが気になり、ちらり、とアニーを盗み見れば俺も浮かべているであろう──微妙な表情を浮かべている。
――「……ミスター・ロナルド・ウィーズリー、ミス・アニー・ポッター、ミスハーマイオニー・グレンジャーの三人にはホグワーツへの多大なる貢献を讃え──一人につき100点を与えよう」
しん、と望外の加点に全生徒は押し黙ってしまう。……しかしその沈黙も、たった十秒かそこらの事で、照らし合わせたかの様に──特にグリフィンドールの生徒達の、喜びの余りの歓声が爆発した。
(はぁ…。……300≠ヘやり過ぎだろうに──いや、それよりも…)
ふと教師が座っている席の方を──それとなく見てみれば、ロックハートが驚愕≠フ相をその顏に浮かべていた。しかしそれも数秒の事で、直ぐ様表情を思案しているような表情に変えた。
(……これ、忘却術<Rース≠ノなるんじゃ…。……所詮はホグワーツの中だけだからロックハートならどうにでもしそうだ…)
「やったな!」「やったな!」
「偉いぞ、ロン」
頭を抱えたくなったところで、兄三人から声を掛けられる。それらに適当に相槌を打って、何と無しに動かした視線の先でアニーとハーマイオニーを讃えてジニーと目が合った。
……するとジニーは何かを閃いた様なリアクションの後に聞いてくる。
「……もしかしてR・W≠チてロンの事?」
俺はジニーの疑問に対して、人差し指を唇に当て──所謂しーっ≠フポーズでジニーの疑問を封殺する。
「……と云うことはロンって──へむっ!?」
あのメッセージは女子トイレに置いておいた事を思い出し、沈黙呪文≠掛けてジニーを黙らせる。……アニーとハーマイオニーに目線でジニーへのフォローを頼んでおくのも忘れない。
そしてダンブルドア校長から今夜──バジリスクに襲われた生徒が目覚め次第、簡素ながらパーティーをする事を聞いて、今日の授業の為に各々散っていった。
……ちなみに、バジリスクに襲われた生徒は試験が免除されると聞いてブーイングが出たが──それは蛇足だったか。
SIDE END
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ