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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
179 酬い
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たく思う」

(……おいおいマジすか…)

その時、ダンブルドア校長の云う報酬(むくい)≠ェ何なのかを察した俺は頭を抱えたくなった。

……隣のアニーがどんな表情をしているのかが気になり、ちらり、とアニーを盗み見れば俺も浮かべているであろう──微妙な表情を浮かべている。

――「……ミスター・ロナルド・ウィーズリー、ミス・アニー・ポッター、ミスハーマイオニー・グレンジャーの三人にはホグワーツへの多大なる貢献を讃え──一人につき100点を与えよう」

しん、と望外の加点に全生徒は押し黙ってしまう。……しかしその沈黙も、たった十秒かそこらの事で、照らし合わせたかの様に──特にグリフィンドールの生徒達の、喜びの余りの歓声が爆発した。

(はぁ…。……300≠ヘやり過ぎだろうに──いや、それよりも…)

ふと教師が座っている席の方を──それとなく見てみれば、ロックハートが驚愕≠フ相をその(かんばせ)に浮かべていた。しかしそれも数秒の事で、直ぐ様表情を思案しているような表情(それ)に変えた。

(……これ、忘却術<Rース≠ノなるんじゃ…。……所詮はホグワーツの中だけだからロックハートならどうにでもしそうだ…)

「やったな!」「やったな!」

「偉いぞ、ロン」

頭を抱えたくなったところで、兄三人から声を掛けられる。それらに適当に相槌を打って、何と無しに動かした視線の先でアニーとハーマイオニーを讃えてジニーと目が合った。

……するとジニーは何かを閃いた様なリアクションの後に聞いてくる。

「……もしかしてR・W≠チてロンの事?」

俺はジニーの疑問に対して、人差し指を唇に当て──所謂(いわゆる)しーっ≠フポーズでジニーの疑問を封殺する。

「……と云うことはロンって──へむっ!?」

あのメッセージは女子トイレに置いておいた事を思い出し、沈黙呪文≠掛けてジニーを黙らせる。……アニーとハーマイオニーに目線でジニーへのフォローを頼んでおくのも忘れない。

そしてダンブルドア校長から今夜──バジリスクに襲われた生徒が目覚め次第、簡素ながらパーティーをする事を聞いて、今日の授業の為に各々散っていった。

……ちなみに、バジリスクに襲われた生徒は試験が免除されると聞いてブーイングが出たが──それは蛇足だったか。

SIDE END
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