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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
179 酬い
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ーマイオニーはこれまでのロックハートが教鞭を執っている闇の魔術対する防衛術≠ナ毎回の様に行われている茶番劇(じゅぎょう)≠思い出しているのだろう。

「……一番最初の授業の二の舞なりそうではあるな」

「闇の魔術対する防衛術≠ニ云うくらいですもの──きっと決闘クラブ≠ナ習った呪文を実技試験として出してくると思うわ」

「それなら余計ボク達からしたら心配は無くなるね」

事も無さげに言うアニーの傲岸不遜極まりない言葉は割りと正しい。初めて開催された決闘クラブ≠ゥら計ったとして──俺達三人の対戦戦績の勝率は、合計したとしても≠X割を超えているからだ。

全勝>氛氓P0割では無いのはアニーとハーマイオニーが、俺とハーマイオニーやアニーが決闘した事があるからである。

……詳細は、俺がハーマイオニーから1勝上げていて、二回戦っているアニーとハーマイオニーが互いに1勝ずつとな塩梅だ。

(そろそろ俺もトネリコの杖でだと楽勝するのも難しくなってきたな…)

ふとそんな事を思い出す。……楽勝するのが難しくなってきている理由も何となくだが検討はついている。二人はよく俺に内緒──に出来ていると思っているだろうが、よく在ったり無かったり部屋≠フ方にアニーとハーマイオニーが向かっていくのを知っている。

しかもアニーとハーマイオニーは俺が手ずから潜在能力を引き出すスキル──“勿体ない資質(ポテンシャルヒット)”でその潜在能力(さいのう)をこじ開けてあるので、日々の進化率が割りと笑えないのだ。

……アニーとハーマイオニーと、二人同時ならあの<Zブルス・スネイプとそこそこ撃ち合えると云えば、その異常性が判るだろう。

(……多分アニーは俺が気付いている事に気付いているな…)

そこで、ハーマイオニーがふと思い出した様に──所在無さげに口を開く。

「……ところで二人とも──特にロン。……本当に私があれ≠使わせてもらえる事になったけどよかったの?」

「ん、まぁな」

「ボク達もマクゴナガル先生から特別授業≠受けられるからね」

ハーマイオニーの言うあれ≠ェ逆転時計(タイム・ターナー)≠セと云うことはすぐに判った。復活祭(イースター)の時、俺達三人はマクゴナガル先生に纏めて呼び出されてとある提案≠された。

曰く…

―貴方達三人は本校開始以来、稀に見る優秀な生徒です。……ですので、私も多少ではありますが貴方達三人の将来≠フ為に力添えする事を決めました。……実を云うと一つだけですが、逆転時計(タイム・ターナー)≠ェ入手出来そうなので──貴方がたの誰かに貸与しようかと思っています―

……との事だ。

逆転時計(タイム・タ
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