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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
178 ジニーの進退
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「その通りじゃ」

置いてきぼりなパーシー、フレッド、ジョージにも判る様に少しだけダンブルドア校長の言葉に註釈を添えてやれば、フレッドとジョージから待った≠ェかかる。

「ちょっと待った、どうしてそこで」
「例のあの人≠ェ出てくる?」

「トム・マールヴォロ・リドル≠ヘヴォルデモート卿≠ネんだよ──ほら、こんな風にな」

フレッドとジョージ、パーシーに、いつぞや──前にアニーとハーマイオニーに見せた並べ替え(アナグラム)≠見せてやれば、三人は驚きの表情を浮かべる。……トム・リドル≠ノ尊敬の念を懐いていたのか、特にパーシーの驚き様は一入(いとしお)だった。

「……そんな…っ、でもどうやって>氛氓っ」

パーシーのそのどうやって≠ヘ先ほどダンブルドア校長のどうやって≠ニ重なっていた。

「……先にも儂が言った通り、それは判らぬことじゃ。……しかし、少なくともジニーが今年に秘密の部屋≠開けたのは間違いないことじゃろうて」

「校長先生、ジニーはその──退学になんかなったりしません、よね…?」

「ジニーはビルに手紙が来た時から」
「ホグワーツに入学するのを楽しみしていたのに」
「そんな事になったら」
「ジニーが可哀想だ…」

三人は顔を蒼白くさせながらうちひしがれる。しかしそこで、今度はダンブルドア校長が待ったを掛ける。

「パーシー、フレッド、ジョージ、そう結論を急くでない。ジニーは退学にはならんよ。……ロンは気付いておったようじゃがの?」

「はい。俺もまずジニーの退学についての可能性≠ノついて考えましたが、ジニーが退学させられる可能性は低いと考えました」

「ほぅ、どうしてかね?」

「ジニーが名前を言ってはいけない例のあの人>氛氓烽ニい、ヴォルデモート卿に(そそのか)されていたのだと断言出来るからです」

「ヒュゥッ♪」「ヒュゥッ♪」

「おい、ロン」

敢えてヴォルデモート≠ニ言い直した俺をフレッドとジョージが(はや)し、パーシーが怒る。

「良いのじゃよ、パーシー。……ここに居ない人間の名前を恐れるのはおかしな話じゃからな。……してロンそう断言した理由は?」

「……先の時代、ヴォルデモート卿には数多(あまた)もの配下が居たのは云うまでもない事。……それはつまり、ヴォルデモート卿には人を惹き付ける何か──云うなればカリスマ≠ンたいなものがあったのでしょう」

「……ジニーもそれで?」

「はい。……本来なら疑り過ぎ≠ニするところです。しかし、ことヴォルデモート卿についての事ならその疑り過ぎ≠ナちょうど良いと、俺は考えています」

俺がそこまで意見を陳述するとダンブルドア校長は、ほぅ
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