【ハリー・ポッター】編
176 “トム・リドルの日記”
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だが絡んでいる事を仄めかせば、いきなりダンブルドア校長は目を細める。……それも数秒ほどの事で、軈ていつもの好好爺めいた笑みを浮かべる。
「……二人はミスター・ウィーズリーのその感受性について、どれほど信頼しているかの?」
「はい」「はい」
「ロンの勘は、よくボク達の指標になったりしてます」
「私も、ロンの勘には助けられた事があります」
思わずハーマイオニーと口を揃えてしまうといった結果になってしまうも、気にせずに続ける。
「そうか、いや──気を悪くしたならすまなんだ。……儂もミスター・ウィーズリーの直感をバカにしとる訳でない──寧ろその正確さに舌を巻いているところじゃ」
ボクは、ロンがこの世界≠ノついて大なり小なりの知識≠ェあるのは知っていて──ボクも知識≠持っていて、かつロンに望んで封印してもらったのは覚えているので、ダンブルドア校長の云う直感≠ニは少し違うのを知っているが、ボクは敢えてみなまでは語らないし、ロン──真人君にそれを語らせようとはしない。
ボクは升田 真人の──ロナルド・ランスロー・ウィーズリーの描く未来に賭けたのだ、要は。
……それはきっと、原作知識持ち%]生者≠ネ真人君が──そしてそれを語らせようとしないボクが背負うべき罪咎なのだろう。
閑話休題。
「……さて、もうすぐ夕飯の頃合いじゃ」
いつの間にやら長時間校長室に居座ってしまっていたようでダンブルドア校長から咳払いの後にそう声を掛けられる。
「……ミネルバ、送っておやり──あ、そうそう、二人のお陰でヴォルデモート卿がこれ以上暗躍するのを防げた事に対して礼をするのを忘れておったわい。……迅速かつ的確な判断を下してくれた二人に対して──一人につき30点ずつ与えよう」
「やったわ、アニー!」
「そうだねハーマイオニー」
今の加点で、対抗杯レースでは現在1位のスリザリンと、クィディッチ分のディスアドバンテージがほぼ埋まり──更に、これからバジリスクの究明について≠フ件で、少なくない点数が加点されると思われるので、ハーマイオニーは大喜びだ。
その後はダンブルドア校長へと日記≠燃やしてもらうように頼み、グリフィンドールの二連覇がほとんど確定したからか──どこか嬉しげマクゴナガル先生の後に続いて校長室から退室した。
SIDE END
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