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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
176 “トム・リドルの日記”
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た三人に礼を言うのをすっかり忘れておったの」

(ん…? ……ああ、バジリスクのことか)

一瞬ダンブルドア校長が何について言っているかが判らなかったが、視界の端でマクゴナガル先生が顔を背けているのが見えて、そんな風に納得する。……そして、「グリフィンドールに加点するのはマンドレイク薬で石になってしもうた方々が治るまで待ってもらおうかの」と続けては更に話を続ける。

「で、今日はどんな用で儂の部屋を訪れたか()いてもいいかな?」

「はい。……でも口頭で説明するのは難しいので、まずはこれ≠見てください」

ボクはそうリドルの日記≠机の上に置く。ダンブルドア校長は日記を検分してはふむ≠ニ頷いてみせる。

「ほう、トム・リドルの日記≠ゥの──これを発見した場所が何処だったか教えてもらってもかまわぬかの?」

「……50年前、ある少女が死んだ──三階の女子トイレです」

「……これは驚いた、50年前についても調べていたとは…」

「……アルバス?」

ダンブルドア校長は面食らった様な表情で、そんなダンブルドア校長をマクゴナガル先生は訝りながら見ている。

「ミネルバ、50年前──儂がまだ変身術≠ナ教鞭(きょうべん)を執っていた頃、三階の女子トイレでとある女子生徒が不審死する事件が起こった。……それで、確かに儂も疑問じゃったのじゃ。……50年前の事件と似ていると思ったのは儂もじゃよ。……して、それに思い至ったのはどちらかな?」

「……最初に50年前について調べ始めたのはロンです。ロンはバジリスクが居たのなら死者いてもおかしくない≠ニ、ホグワーツで出た死者について調べ始めたそうです。そして記述を見付けたマートル──ミス・エリザベス・ウォーレンの遺体に外傷らしい外傷が無かった手前、ロンもミス・エリザベス・ウォーレンがバジリスクに睨み殺されてしまった可能性が高いと言ってました」

漸く戻ってきたハーマイオニーがボクに続き、そこまで述べる。すると、ダンブルドア校長は感心したように口を開く。

「……よくぞ、そこまで調べ上げてくれた」

「……先に見せたロンは出来ればすぐに燃やしたい≠ニ言っていましたが…」

「……ミスター・ウィーズリーもこの日記について知っているのかの?」

「は、はい。……でも、ロンは日記≠ェ見付かった場所が場所がだから俺は行かない方がいいだろう≠ニは言ってましたが」

「……ミスター・ウィーズリーには他に何か?」

「えっと確か──クィレルに引っ付いていたアレ≠ニ同じ気配がする≠ニ言っていました」

「……そうじゃったか…」

ボクからハーマイオニーに提起していた打ち合わせ≠フ通り、ロンもまたこの日記に──少しだけ
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