ビーター
第一章
shall we dance?
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叫び、猛攻を仕掛けてくる。
「っ!ふっ!」
矢継ぎ早に繰り出される鉤爪をスキルとステップでいなし、ダメージを押さえる。
やはり、一瞬も気が抜けない。これが命のやり取りだ。
俺は死なない為に、あれを倒すために拳を振るう。
あれば俺を殺すために鉤爪を振り回す。
双方が必死なのだ。それなら……
「これが俺なりの手向けだ。」
俺はスキル、ペイルライダーを発動させ、獣の顎を蹴りあげる。同時に体術スキル発動。エアリアルステップ。
空中で背後を取り、大きく上空へ駆け上がって行く。
天井にたどり着き、下に方向転換をする。天井を全力で蹴り飛ばし、急降下攻撃をする。
「……ぁぁぁぁっ!」
ナックル単発、かつ最上位スキル。復刻の幻影
(ファントム・リヴァイヴ)。
空を一瞬で切り裂き、獣の真下へ降り立つ。
「俺の勝ちだ。」
獣は力なく叫び、体が縮小。そして、音もなく砕け散った。
イヴィル・クローをハートリフレクターに戻し、皆の方へ歩き出す。
「ヒースクリフさん、悪いけど、次の有効化頼める?」
「む、良いだろう。今日はいい活躍をしてくれた。ゆっくりと休みたまえ。」
「ああ。言われなくてもそうするよ。」
「おつかれさん。」
「お疲れ様です、エギルさん。」
拳を打ち合わせ、互いを労う。
「相変わらずかてぇなあ。エギルでいいってのに。」
「じゃあ、ちょっと今度から意識してみますね。」
「おう。お前さんも、しっかり休めよ。」
「はい。」
俺たち3人は転移結晶を手にもち、唱える。
「「「転移!ファーフニル!」」」
戦いは終わった。帰るべき場所に、仲間の待つあの宿を目刺し、再び歩き出す。
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