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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
ヤバイヤバイ
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と作戦を考えてから行動しようとする俺たちとは違い、シャルルたちは真っ正面から戦っても大丈夫だと考えているらしい。ぶっちゃけ負ける気はしないけど、念には念を押しておかないと・・・って思うのは、俺が心配性なだけか?

「油断しちゃダメだよ。昨日戦った人たち見たらわかるけど、みんなすごい強かったもん」
「それもそうだね」

しかし、彼女たちの意見をウェンディが正論で論破してくれた。よかった、てっきり俺だけ作戦を考えようと思っているのかと内心不安だったから。

「でも、やるにしたってどんなことをするのよ」
「分散して四方から攻めるとかですか?」

作戦といっても基本的にはフォーメーションやら戦い方やらを決めておいて優位性を得るということになるだろうけど、その中でも種類はいくつもあるだろうからね。どんな攻め方をするのが理想な形なんだろうか・・・

「ね・・・ね〜」
「ん?どうしたの?」
「あれ、聞いてた話と違うんだけど〜」

いかなる攻め方をすべきか頭の中で構想を練っていると、話し合いから抜け出して村の様子を見ていたセシリーが青ざめているのに気が付き、全員で彼女が見ていた方角を覗いてみる。

「え!?」
「何あれ!?」

そちらを見た瞬間、全員が驚きのあまり硬直する。なぜなら、人がほとんどいないはずの村にたくさんの武具を持った男たちがいるからだ。

「どういうこと?」
「もしかして昨日評議院が来たって言ってたから・・・」

もしかして、評議院が先に制圧しちゃったとか?それだとこれだけ人がいるのも納得できるけど。

「それはないよ。だって評議院は今人手不足で困ってるって話だったもん」

しかし、その話をシェリアが即座に否定する。そういえば、以前ジュラさんが来た際にそんなことを言っていたような・・・だからレオンを連れていこうとしていたわけだし。

「あ!!」
「どうした?」
「あいつじゃないですか?シリル先輩が言ってたの」

サクラが指さす人物を見ると、そこには俺が倒したカラスが周りの男たちと会話をしており、シェリアの言葉が正しいことを物語っていた。

「つまりあの人たちって・・・」
「敵の増援ってこと?」

その瞬間、全員の顔から血の気が引いていくのかわかった。見た感じ明らかに敵は30人は軽くいる・・・数的優位に立っていることがこちらの利点だったのに、それがなくなってしまったのは非常に痛手である。

「ヤバイ・・・これはヤバイ・・・」

そういえばカラスが昨日何かあるって言ってたような・・・もしかしてそれはこのことだったのか。あの時尋問しておけばよかったな。

「とりあえず・・・」
「うん」

もうこうなったらどうするかは決まりきっている。全員に目配りをすると、みんなその
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