ヤバイヤバイ
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アが老人にそう伝えると、彼はのんびりとした正確なのかそんなことを言い始める。でも、思い立ったらすぐ実行って感じの性格のシェリアはその意見を押し退け俺たちを引き連れ村へと向かっていく。てかこの人村長さんだったんだと今初めて知ったよ。いや、そんな気は何となくしてたけど、名乗る機会もなかったから知るタイミングがなかっただけだけど。
「あと二人ってどんな人なのかわかってるの?」
村へと向かっている最中、俺の隣を歩く少女から素朴な疑問が投げられる。
「あれ?そういえば・・・」
「どんな人なのかな?」
俺が戦ったバカっぽい巨大ヌンチャクを使う奴と、ウェンディが戦ったというエルフマンさんを彷彿とさせる大男で大鎌使い。そしてシェリアが戦った坊主頭の毒爪使い。これと同格の存在をイメージすると・・・
「エルザさん?」
「カグラとか?」
「ミネルバとかも合いそうよね」
出てきたのは各ギルドを代表する女性魔導士たち。今までが男だっただけに、姉御肌のリーダーがいるとバランスが取れる気がする。関係的にも、絵面的にも。
「それだとあと一人は〜?」
「イケメン!!」
一人は女性ということが多数決の結果決まったため、話題は残された一人に話題が移る。しかし、その瞬間思わぬ人物からまさかの発言が出たので足を止めてそちらを向いてしまう。
「え?サクラ、もう一回言って」
「だから!!エルザさんとかならイケメンが横にいるといいと思います!!」
まだ10歳だからそんな感情は芽生えていないのかとも思っていたが、サクラもちゃんとそういう人物が好みらしく目をキラキラとさせながら明らかに彼女自身の願望が全面に出ている推測を言っていた。
「あんまり期待しない方がいいと思うわよ」
「今までのが今までだったからね〜」
呆れたような声を出す猫少女二名。確かにエルザさんやカグラさんの横にジェラールやリオンさんみたいな人がいれば絵になるけど、世の中そううまくはできていない。きっと期待を裏切られて終わるのがオチだろう。
「バカな話してないで、もうすぐ着くよ」
様々な憶測が飛び交う中、目的地が近付いてきたため姿勢を低くして前に進んでいく。敵は少なくなっているといっても、いつどこから襲われるかわからない。身を隠しておくに越したことはないだろう。
「ところで、どうやって攻めるつもりなの?」
「う〜ん・・・」
先頭をズンズン進んでいくシェリアに待ったをかけるように質問をぶつける。だってシェリア、たぶん勢いで進んでただけだもん。せめて何かしら策を考えてからじゃないと、ただ戦うだけじゃナツさんやエルザさんと一緒だ。
「でも考える必要もないんじゃないの?」
「たった三人なんだもん〜」
「楽勝ですよ楽勝!!」
ちゃん
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