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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
ヤバイヤバイ
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を呼ぶ声がするのでそちらを振り向く。そこには昨日なかなか回復せずに眠っていたウェンディが、眠たげな目を擦りながら顔を覗かせている姿が見えた。

「ウェンディ!!よかった!!」

それを見て今までの会話などすべて吹っ飛び彼女の元へとかけていく。相当ヤバイ状態なのかとも思ったけど、ひとまず大丈夫だったことに安堵し、テントから出てきたばかりの彼女を抱き締める。

「ちょっと!!痛いよシリル!!」
「あ・・・ごめんごめん」

急に飛びついたものだから少女は何事かとびっくりしており、抱きついてきた俺を引き剥がしている。つい興奮してしまっただけに、相手が寝起きだということを考えていなかったよ。

「シリル先輩!!朝から熱いですね!!」
「出口の前でそんなことしないで頂戴」
「僕たちが通れないよ〜」

その後ろにはキラキラした目でこちらを見ているサクラとジト目をしているシャルルとセシリーがいた。

「お前らも起きてたんだ」
「もちろんです!!」
「何残念そうな顔してるのよ」
「そんな顔してないよ!!」

シャルルの指摘に思わず頬を押さえる。無意識にそんな顔をしていたのか?全然気付かなかったよ。

「そんなこといいから〜、これからどうするか決めようよ〜」

先程の行動についての話からセシリーが意外にも真面目な話を切り出してきてちょっとびっくり。そういうのはシャルルの役割だと思っていたから、彼女がそんなことを言うのは珍しい気がする。

「あと二人・・・いや、シリルが逃がしたらしいから三人か」
「え?シリル逃がしちゃったの?」

シェリアが悪者を吊し上げるように話題を振ってくるので顔を反らしてほとぼりが冷めるのを待つ。俺が黙秘したため話が進まなくなり、諦めた少女たちは話題を元に戻した。

「みんなは傷は大丈夫?」
「うん!!」
「おかげで問題なく動けるわ」

ドラゴンフォースを解放したことで疲労が大きかったウェンディも大ケガをしていたシャルルも一晩寝たことで元気になったようで、シェリアの問いに声高らかに答えていた。

「みんな万全なら三人くらいすぐ倒せちゃうんじゃない〜?」
「私もそう思います!!」

こっちは六人、向こうは三人。実力は互角だろうから、人数的に優位なこちらの方が強いと思う。

「なら早速いっちゃおっか!!」
「善は急げってことだね」

村の人たちが早く自分の家に帰れるようにするためには、村を占領している山賊たちを倒すことが最重要項目だから、出来るだけ早くしたい気持ちがある。今ならこっちが勝つだろうし、攻めることができる時に攻めないとな。

「じゃあ村長さん!!あたしたち村を奪還して来ますので!!」
「もう行くのかい?もっとゆっくりしてからでも・・・」

シェリ
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