ガンダムW
1565話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
海上に無数のMSの部品が浮かんでいるのを見ながら、俺は輸送機へと戻る。
綾子のトーラスもまた、俺のすぐ後を追うようにして輸送機へと戻ってきた。
ついでとばかりに、ドーバーガンのカートリッジを交換しておく。
カートリッジ式というのは、やっぱり微妙に使いにくいな。
シャドウミラーだと動力炉がブラックホールエンジンを始めとして永久機関の物が多い。
だからこそ、シャドウミラーの機体はビームによるエネルギー切れというのが基本的にはない。
機体の動力炉からビーム兵器のエネルギーを持っていくというのは、SEED世界のMSとかがそんな感じだ。
だが、このW世界のMSは殆どがカートリッジだったり、武器そのものにエネルギーを充填したりといった形式だった。
トールギスのドーバーガン然り、ウイングガンダムのバスターライフル然り、ヘビーアームズのビームガトリング砲然り、それ以外のビーム兵器然り。
その辺を改良するだけで、かなり使い勝手は良くなると思うんだが……それでも採用されないのは、やはり何か理由があるんだろう。
『お疲れ様です、アクセル代表』
「他にOZは近くにいないか?」
『はい。先程の部隊は、恐らくこれから私達が向かう基地に攻撃をしていた部隊の、後方待機部隊だと思われます』
「後方待機部隊? つまり、予備戦力か?」
『ええ。それ以外にも、我々のように基地の援軍に来た部隊の対処も任されていたのかと』
まぁ、ただでさえ少数精鋭のOZだ。ただ、無意味に余剰戦力を作るような真似はしないよな。
原作だとオペレーション・デイブレイクが成功し、それを以てOZが……そしてロームフェラ財団が地球の支配者と見なした者達が、次から次にOZやロームフェラ財団に降伏や合流していき、最終的には連合軍に匹敵するか、もしくは上回るだけの数を揃えるまでに至った。
だが、この世界ではそもそもオペレーション・デイブレイクそのものが現在進行形でしかなく、OZにも戦力的な余裕はない。
「つまり、ここでさっきの奴等を叩けた事は、こっちにとって有利な点になる訳か」
『そうですね』
エアリーズを20機以上。
少なくても、今のOZにとっては決して軽く考える事が出来る戦力ではないだろう。
「なら、このまま一気に基地を攻めているOZを撃破するか」
そう告げると、輸送機のパイロットは愉快そうに笑い声を漏らす。
『ははは。そんな風に簡単に言えるのは、アクセル代表くらいですよ。普通なら、OZを相手にするとなれば、かなり緊張しますから』
面白そうに、そして安心して笑う事が出来ているのは、実際にその目で俺達の力を見たからか。
今までにも俺達の足と化していたならともかく、このパイロットとは今日初めて会ったばかりだ。
そ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ