ガンダムW
1565話
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けるようにしてきた為、OZの中では俺に対する脅威は十分に広がっていた。
だからこそエアリーズ隊はトールギスに攻撃を集中し、トーラスにはそれ程意識を向けなかった。
……確かにトーラスはトールギスよりも性能の低いMSだが、こと攻撃力という点においてはトーラスカノンの存在もあって決して侮っていい訳じゃないんだけどな。
「お前も十分にやれていたんだし、不満そうにする必要はないだろ?」
「そうかな? でも、アクセルのおまけで勝ったようなもんだし」
そんな風に言葉を交わしながら客室に戻ると、そんな俺達を凛、サリィ、五飛の3人が口を開く。
「お帰り。圧勝だったじゃない」
「お疲れ様です、アクセル代表。綾子も」
「……ふん」
凛とサリィは笑みを浮かべていたが、五飛のみはそんな俺達の様子が気にくわないとでも言いたげに鼻を鳴らす。
「どうした? 出番がなかったのが不満なのか?」
五飛の……いや、ガンダムパイロットの主目的は、今までずっとOZだった。
勿論OZの基地を攻撃する際に連合軍にも大きな被害を出してきたが、それでも主目的がOZだったというのは変わらないのだ。
だが、今回の戦いは空中での戦いとなった為、五飛の……正確には空を飛ぶ能力のないシェンロンガンダムの出番はなかった。
「別にそんな事はない。アクセルが出撃する前にも言ったが、今回の戦いでは俺が出る必要がなかったのは事実だ」
「なら、そんなに不服そうな顔をするなよ。お前の力はいずれ必要になるんだろうからな。……それとも何だ。もし何なら、お前が空中でも戦えるようにエアリーズ辺りでも用意するか?」
ガンダム程のMSを操縦しているのだから、当然他のMSも乗りこなせるだろう。
実際原作でもヒイロはリーオーに乗っていたのだから。
あくまでも個別に動き回るガンダムと違い、俺達は集団として動く。
そうなった時、やはり必要なのは強力な攻撃力もそうだが、こっちの移動についてくる事が出来る機動力なのだ。
「俺はナタク以外のMSに乗るつもりはない」
あっさりとそう告げる五飛。
……まぁ、そうだろうとは思ってたんだけどな。
「ナタク? 五飛、貴方のガンダムはシェンロンガンダムという名前なんじゃないの?」
「そうだが。だが、同時にナタクでもある」
サリィの問い掛けにそう答える五飛の言葉の意味は、俺にも理解は出来ない。
だが、原作でも頑なにシェンロンガンダムをナタクと呼んでいた事が考えれば、恐らくナタクというのは何らかの意味があるのだろう。
それこそ、五飛には決して譲る事の出来ないような、そんな意味が。
「とにかく、エアリーズに乗らないのなら五飛は地上戦力として頑張って貰う必要がある。俺達の展開速度は……まぁ、
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