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Blue Rose
第三十六話 永遠にその十三

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「最初からね」
「それがいいな、その先公には授業受けてないだろ」
「ええ」
「じゃあな」
「余計によね」
「縁があっても避けるべきだけれどな」
「縁がないなら」
「最初からその縁は作るな」
 そうしないとならないというのだ。
「今の時点でな」
「本当にそうするわ」
「それじゃあな、じゃあもっと回るか」
「ええ、回れる限りね」
「夜までな」
「夜になったら帰るわね」
 アパートにだ、今彼女が住んでいる。
「その時はね」
「またな」
「来てね、長崎に」
「そうさせてもらうな。しかし本当に」
 ここでだ、龍馬は優花を見て言った。ミニスカートを穿いている彼女を。
「御前女の子だな」
「完全にっていうのね」
「そこまでなるなんてな」
 誰がどう見てもというのだ。
「そうなったな」
「不思議よね」
「全くだよ、けれど女の子の御前ともな」
「私とも」
「ずっと一緒にこうして遊んでいこうな」
「お友達として」
「俺は結婚してもな」
 将来だ、家庭を持ってもというのだ。
「奥さんに御前紹介するな」
「お友達だって」
「ああ、そうするな」
「私もよ、結婚しても」
 そうしてもとだ、優花も龍馬に応えた。
「旦那様に龍馬紹介するわね」
「そうしてくれるか」
「ずっと一緒にいるお友達だって」
「ずっとな」
「ええ、ずっとね」
「俺達は友達でいような」
 二人で言ってだった。
「結婚してお互いに子供が出来ても」
「ずっとね」
「友達でいような」
 二人で話した、ハウステンボスのその中で。


第三十六話   完


                   2016・9・3
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